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下流老人
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下流老人
藤田孝典 朝日新書
目次
はじめに 第1章 下流老人とは何か 第2章 下流老人の現実 第3章 誰もがなり得る下流老人 第4章 「努力論」「自己責任論」があなたを殺す日 第5章 制度疲労と無策が生む下流老人 第6章 自分でできる自己防衛策 第7章 一億総老後崩壊を防ぐために おわりに
仕事を退職して10年も過ぎるとそれまでためたお金も底をつき、その上大病を患うと生活が一変します。そこであっさり死んでしまえばまだ楽ですが、寝たきりということも考えられます。結果下流老人になります。
この本は、下流老人を含めた生活困窮者支援を行うNPO法人の活動に携わってきた藤田さんの体験をもとに一億総老後崩壊を防ぐためにどのようにしたらよいのかを語っています。老後崩壊を防ぐために生活保護の保険化という発想を示しています。年金や生活保護費の毎月支給などでも受給者の生活は改善されると思います。また、家賃や光熱費を別枠で支給してもらうことで支出を減らす方向が打ち出せれば、それも一助になりえるでしょう。
私も来年生初めに65歳になります。同級生が退職し始めています。退職して食える人はいいですが、さらに続けて働かなければならない人も少なくありません。下流老人になる可能性は高くなっています。

ともあれ、2015年も少しで終わります。来年も良い年になりますように。また皆様方に幸せが訪れますようにお祈りしております。大野
2015/12/31(木)
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