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「木と共に生きて」細田安治著
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木と共に生きて
細田安治著
細田木材工業株式会社の会長である細田安治氏がこの度「木と共に生きて」を著しました。日刊木材新聞に同名で連載されていたものを本としてまとめられました。また、細田木材工業株式会社の成り立ちを自身の歴史と重ねて書かれています。200ページにわたる大著です。
細田木材工業はその会社の信条として4つあげられています。その第一は、「天の恵みである木材を社会の役に立てる使途であることを自覚し、その使命を誇りとする」とされています。
その信条に真面目に向き合った人生がこの本には描かれています。
私が細田木材工業の本社を初めて訪ねたのは、今からおよそ二十年前のことです。まだその頃は床の間材や長押が在庫品としておかれてありました。それから数年おきに訪ねていますが、その度に新しい顔を見せてくれました。ラワン屋、ツキ板材の販売から、集成材、乾燥材販売、不燃木材、古材の取り扱い、ウッドデッキ材の材工など、その広がりは「木材工業」と云う会社名に恥じない、いや、その発展した形を常に模索していると言っても過言ではないでしょう。わが社としても木材の加工やフリーフロアーなど細田木材工業さんにお任せすれば安心と云う気持ちで頼んでいます。長年培ってきた信用の一つの原点が、この本の中に表されています。この度謹呈されましたので、一気に読ませていただきました。
なお、細田木材工業は今年で創業80年を迎えるそうです。これからも材木屋の力強い仲間として、また木材業界の中枢の一つとして、業界を盛り上げていただきたいと思います。


2011/10/29(土)
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