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青春の門
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青春の門
今から30数年前の映画に「青春の門」があります。原作者は五木寛之氏で、私の十代から二十代の半ばくらいまで、多大な影響を受けました。慶応大学の面接試験の際に、尊敬する人物として「赤木圭一郎と五木寛之」と書いてしまいました。赤木は成城中退。五木は早稲田の中退ですから、何ら慶応大学に関係のない方を書いてしまいました。福沢諭吉と書かない所が私の良心的な所かもしれません。
さて、その五木の青春の門が映画化され、「筑豊偏」「自立編」と続きました。高瀬春奈がマドンナ役で出ていた映画のラストシーンで主人公とその友人が東京を離れ、北海道を目指します。そのラストにうたわれていた歌が気にいり、何と云う歌なのか探しました。
「黒き瞳いずこ わが故郷 いずこ ここは遠きブルガリア ドナウのかなた」
「はるばる越えし 山川幾千里 夢にも忘れざりき 恋し故郷」
「バルカンの星の下に」という曲でした。以前にも聞いたことがあったかもしれませんが、これ以来、時々思い出して口ずさんでいます。
今では、中年の門もくぐり終え、「老人の門」の真ん中にいますが、18歳の時に聞いた歌を歌えば18歳に戻ります。25歳の時に聞いた歌に出あえば、その時の自分に戻ります。18歳の自分の姿の写った写真を見てから、再びぐっと「青春」が戻ってきた感じです。
2011/05/29(日)
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