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時々更新mn日記

( 2011/03 ← 2011/02 → 2011/01 )


[ 十四日会の旅行 ]
十四日会旅行その1



去る2月26日早朝、中野駅に集まってまずはリムジンバスで羽田空港を目指します。今日は十四日会の親睦旅行です。研修も兼ねています。

羽田からは空路を熊本空港まで。この日は天候も良く、飛行機の右側には八ヶ岳連峰に始まり、北アルプス、中央アルプス、南アルプスの山々が頂に雪を見せて、その存在感を誇示しています。やがて(かなり経ってですが)見覚えのある別府の町が見えてきました。由布岳を確認して、阿蘇の外輪山を見てから熊本空港へ降りて行きます。空からの眺望を楽しんでいるうちに空港へ着きました。

空港からは市営バスで熊本市内の通町筋で降りて、食事処「青柳」を目指します。ここ青柳では熊本名物の馬刺しと辛子蓮根をいただきました。


(青柳にて)

辛子蓮根は以前苦しい思いをしたので遠慮しようかと思いましたが、挑戦すると辛味が程よく抑えられていて私でも食べることが出来ました。

お腹を膨らませた後は、歩きます。熊本城の須戸口門で現地ガイドの方と待ち合わせて、場内を案内していただきます。およそ2時間のコースです。須戸口門から竹の丸ゾーンを歩いて行くと、石垣群のむこうに天守閣が見える所に来ました。ここから石垣の間を縫って上がっていきます。



天守閣まで曲がりくねった階段をひたすら登っていきます。しばらく進むと二様の石段が見えてきました。右側の緩やかな石垣が清正が作らせたもの、左側は細川時代のものだそうです。こう配や石の積み方が違いますね。





天守閣が身近に見えてきました。現在のものは1960年に復元されたものです。それでも50年の時を経ています。加藤清正が建てたお城は西南戦争時に炎上してしています。写真で往時を偲べます。





闇り御門を言われる地下通路をくぐって本丸御殿に行くことが出来ます。ここの作りは立派です。ケヤキや松の梁や丸太が使われていますが、一本いくらするのか見当がつきません。熊本県産、九州産にこだわって建てたようですが、これだけの大径木を用意するのは至難のことです。真上には本丸御殿があります。



地下通路をくぐって本丸御殿へと向かいます。



本丸御殿内部の大広間です。広いですね。


そこの畳のへりはきちんと揃うようになっています。流石です。


本丸を出て天守閣へと足を進めました。


天守閣からの眺めです。正面の方向に加藤清正の墓所があるとのことでした。

後半ははしょってしまいましたが、熊本城内をかなり詳しく見てきました。二時間ほど歩きましたので、脚は疲れています。広くて大きなお城内をかなりオープンに見学させてもらえたので、大変為になりました。天守閣、本丸御殿、石垣と見どころがいっぱいあり、見学する価値のある所だと思います。


2011/02/28(月) 雨


[ 大工さんの仕事には安心感がある ]
大工さんの仕事には安心感がある




久しぶりに大工さんが中心になる仕事が始まりました。それほど大きな仕事ではありませんが、これには安心感があります。材料の指定やその用意も前もって決めていただき、入荷を待って仕事を始めてくれます。加工材で足りなくなったものも自分で加工して対処してくれますので、助かります。

工務店さんやリフォーム業者の仕事では、その請け負った方の力量というか、やり方次第です。前もって頼まれたもの以外にも足りないものが出てきます。例えば加工材の不足には追加注文がきます。私の方でもすぐに出来ないものが多いので、材料と加工を問屋さんに頼むことになります。材料を用意して、工場へ持っていき、加工をしていただいてから、再びわが社まで来るまでには3日とか4日とかの日にちがかかります。この時間が大工さんの仕事だと材料を用意するだけで良いのですから、楽なことがわかります。

これまで、材木屋が技術者である大工と仕事を進めてきたことがわかります。それが崩れてしまいました。新たな形を構築しなければなりませんが、あるいはもう出来ないのかもしれませんが、技術者を育てることをやめれば先がないのですから、技術者を大事にして育てなければなりません。

さて、そんな折、「つくば緑友会」のhpを拝見していると「つれづれ帖」の中に、施主の故郷の木を用いるために秋田の製材所を訪れて材料を決めてきた話が載っています。立石林業さんという製材所まで出向いて材料を決めて来たそうです。これからゆっくり乾かせてから使うとのことです。なかなかここまでの仕事は出来ませんが、心意気は大事にしたいですね。

こういう気持ちを持っているからこそ、次の発想が生まれるのだと思います。いつも前を向いていたいですね。


2011/02/23(水) 晴れ


[ コリアンタウン ]
コリアンタウン




新大久保にある「コリアンタウン」まで出かけました。当初の目的は焼肉を食べることでした。目的の場所では日曜日の昼過ぎということもあって、60人を超す行列。私はあっさりあきらめて別の店を探すことにしました。初めに行こうとした「オンドル」へは日を改めて行きたいと思います。

さて、新大久保駅で降りて歩くというのは全く久しぶりでした。仕事でこの通り沿いを走ることはありますが、歩くのはあまりありません。駅を降りるとまず人の数の多さに辟易してしまいました。自分のイメージでは「新大久保」は三遊亭円歌の落語のイメージないし、少しうらぶれた感じがありましたが、今では若い女の子で一杯でした。韓流スターのブロマイドやグッズを売るお店に加えて、食事を取る場所も増えていました。韓国の家庭料理を中心にしたお店が多いように思えました。時代とともに変化することを改めて感じました。



人でにぎわう「オンドル」辺り。


別のお店で焼肉です。



2011/02/22(火) 晴れ


[ プレカット工場は忙しい ]
プレカット工場は忙しい



プレカットの工場は忙しいとのことです。

建売住宅や分譲住宅が好調で、プレカット工場は3月までは忙しいとのことです。それ以降も仕事が出て来るのでしょうが、とりあえず仕事は順調のようです。そのこともあって、杉の柱材などは相変わらず不足がちでまた断熱材も現在入荷しているものは、昨年11月ごろに発注したものだと言われています。わが社でも最近入荷したものは、その頃に注文を入れたものになりますので、おおむねそのようなことが言える状況なのだと思います。

また、組合などでも売り上げの目標は、予算以上の売り上げがすでにあるそうで、忙しい所はどんどん売り上げが上がっているとのことです。

それにつれて資材も値上がり始めています。不足し始めているものを中心にして、ラワン合板やラーチ合板なども値上げが始まっています。一気に上がっていくという感じではありませんが、少しずつ「強く」なっています。新しい見積もりには気をつけないといけませんね。



2011/02/21(月) 晴れ


[ アルバムの整理 ]
アルバムの整理


一昨日が父の命日で、今日は祖父の命日になります。祖父母が逝って三十数年。母が亡くなって16年。父も5年が過ぎました。この所時間が出来そうなので、自分の写真も含めて、整理を始めることにしました。

さて、祖父母の写真はどなたかの結婚式の写真が多いです。祖父は旅行などへ出かけませんでしたから、旅先のものはありませんが、祖母はかなり出かけていて、信用金庫主催の旅行であったり、家族や友人とのものが出てきます。父のものはまず材木屋関係。近所の商店街に小学校の同級会。桜菊会という大正12年生まれの集まり。無尽のものがあります。母のものは材木屋の奥さん達といった所や小学校の同級会に女子挺身隊時代の仲間とのものや孫たちと写ったものが数多くあります。それでも父と母の二人で写したものが一番多くあります。二人とも旅行好きだったことがわかります。

必要性のうすいものから処分していこうと思いますが、なかなか決断がつきません。とりあえずおおまかな時系列を目指していこうと思います。写真なども同じ時代を生きたものでないとその必要性がありません。

色々なものを整理して身軽になりたいと思います。




2011/02/19(土) 晴れ


[ なかなか決まらない仕事 ]
なかなか決まらない仕事




仕事が進まなかったり、決まらなかったりしています。
見積もり直しが、多いこの頃です。

12月の初めごろから何回か見積もりし直している仕事が、いよいよ最終段階にきました。と言っても仕事をするのかしないのかが決まるといった段階です。こう仕事が進まないと工務店さんも疲れてしまうでしょうね。一番初めに書かれていた仕様書などはあとかたも無く変更してしまいました。予算がないのに要求だけが多いのです。無理だと思いながらも言われたもので見積もりを出していますが、それから幾度となく単価の問い合わせが来ています。無垢の木材を使うものに関しては、樹種やサイズによっては用意できなかったり、単価が跳ね上がるものが増えました。単価が上がればそれを使わなくなります。最初の意気込みは引っ込んでしまい、こだわりのある所が数か所残るだけになります。

決まるまでに時間がかかります。さらに決まってからも時間がかかります。そういう仕事は受注生産品を含むので、段取りが難しいのです。

さて話は変わりますが、最近、寄り合いが終わった時に残って飲んでいたら、人のうわさが耳に入ってきました。「あいつはまだ金をくれない」とか「念書を書かせた」

また、「○○に出入り禁止になったみたいだ」「自己破産したそうだ」「手間を半分しか払わなかったそうだ」などというものも増えています。気をつけましょう。



2011/02/18(金) 曇り時々雨


[ 伊東垚さん逝く ]
伊東垚さん逝く



私の母の兄である伊東垚(たかし)さんが去る2月13日未明に亡くなりました。数えで92歳でした。母親の実家の跡取りですから、幼い頃は夏休みといえば、必ずこの家にお世話になりました。住まいの後ろには富士山が控えていてその雄大な景色を当たり前のように見ていました。母は7人兄弟でしたから、母方の従兄妹は16人ほどいます。その半分は今五十代です。その従兄妹達とはよく遊びました。ハヤを取りに行ったり、川遊びをしたり、富士山の湧水を探しに行ったりしました。小さい頃の思い出は沢山あります。

伯父さんは子供には厳しい人でしたが、孫にはメロメロで特に本家の三人は可愛がっていました。孫の方もおじいちゃんの面倒を良く見てくれました。

また、伯父さんの特徴は人を集めて何かをするのが好きで、得意で、事あるごとにイベントを行いました。号令をかけて集めて記念写真を取りました。我が家にもかなり古いですが、2枚ほどあります。たぶんもっとあったのでしょうが、そのために努力を惜しまなかった人です。

その手先となっていたのが、私の母の久江さんと、「シタテヤ」の正徳さんでした。その正徳さんも今から18年前に52歳で人生を終え、久江さんも16年前に66歳で生涯を閉じました。垚伯父さんは二人が亡くなった後に「先に立つものは先に逝く」という言葉を私に掛けてくださいました。伯父さんの死で求心力のあった三人がいなくなってしまいました。

時代は変わります。

今回感じたことは、次の世代が確実に育っていることです。伯父さんの三人の子供には9人の孫がいて、ひ孫も一人います。もう少しすると玄孫は二人増えます。今回初めて会う親戚も増えました。60人以上の親戚の顔を見てきました。











前列中央が垚伯父さん。2003年6月に父を連れて行った時のもの。


伊東家の人々




前列左端が、正徳さん。後列左から三番目が母久江。抱っこされているのが私。後列右から三番目が垚伯父さん。その隣が父喜平です。



2011/02/16(水) 晴れ


[ 今朝の朝日新聞から ]
今朝の朝日新聞から



2月12日付の朝日新聞の朝刊の一節に姜尚中さん(なんとお読みするのか知らないのですが、良くテレビに出てくる方です)の定時制高校でのお話が載っています。題して「人の価値は態度で決まる」です。

それによると自身が出会った無二の親友の死を通じて感じたこととして、人の価値は何を作ったか、どういうことを体験したかだけではなく、態度が一番大事だと語っています。
ガンに侵されて50歳を前にして亡くなった友の「最後まで行きぬくという凜とした態度」に接するにつけ、「周囲にどんな態度を取ることが出来るか」が人間として一番大事なものではないかと説いています。

昨日テレビで放映されていた「沈まない太陽」も同じような内容に感じました。

難しいですが、心がけたいですね。




2011/02/12(土) 雨


[ 一月は ]
一月は



一月は思っていたよりも売り上げがありましたが、二月は期待できそうにありません。いつもならば、アパートの改造なり、マンションリフォームがある程度あるのですが、数が減ってきています。最近のリフォームは全体を直すというよりも「悪い所だけほんの少し」といった風なので、仕事が決まっても売り上げに貢献しないようになりました。直しに使うお金の額が決まっていて、それ以上かけないからです。それは、アパートであれば次に入ってくる人の家賃が下がっているからでしょう。

金曜日に行った現場は、アパートの1階でしたが、2階の梁や根太が見える構造になっていました。そういうものを見るとなぜか心が落ち着きます。今回もリフォームして新たに借り手を見つけるのだそうですが、そこもあえて隠さずに、そのまま見せるつもりだと言われました。

さて、不足がちな商品は、相変わらずのようです。二カ月待ちや納期の見えないものがまだ続いていて、増えています。ご用心を。

今日は携帯で受けた電話の数、22件。うち発注6件。問い合わせ14件。
その他2件で問い合わせが多いです。私から掛けた16本のうち、6件は問い合わせです。品物があるのかないのか、いつなら入荷するのか、そういう仕事や書類を作ったり、調べ物をする仕事が増えました。インターネットも便利ですが、メーカーのカタログを見たり、ショールームなどへも通って商品に対する知識を蓄えておかないと聞かれてもわかないことが増えています。

改造の見積もりもしなければなりません。カタログを揃えてお客さんに渡したりしています。それでも仕事が来るか来ないかが、その場になってみないとわからなくなっています。見通しが良くないのが一番困りものです。エジプト情勢然り。日本の政治状況然り。鳥インフルエンザや新燃岳の噴火もそうです。緊張していないとただ悪戯に時間を浪費していくだけになります。

今日久しぶりに同級生に会いましたが、生活に追われているとのことでした。自分も確かに追われています。やろうとしていることだけが毎日残ってしまい、積み重なっているだけです。重なってしまうと気が重くなります。話は変わりますが、この所朝方に怖い夢を見ます。また時々忙しく働いている夢も見ます。なぜでしょうか。



2011/02/07(月) 曇り


[ 節分 ]
節分



この二年間で幾人の大工さんが引退したでしょうか。父の代の方はもちろん自分が取引していただいた方もその多くはこの二年で引退されました。建設会社も規模を小さくして常用の大工さんを抱える所が少なくなりました。そうして「今年からは息子と二人でやる」という所も出てきています。もちろん、息子さんの方もいなくなったり、独立したりしてわが社と直接関係が無くなってしまった方もあります。その結果下小屋を使って材料を加工することが減りました。加工材は外注に出すことが普通になりました。そうなると造作材は「加工付き」という形になります。造作材の在庫は一層減ります。また加工してくれる所が無くなれば、そういう道も閉ざされます。

売り上げも大工さんが絡むものが減りました。私が仕事を始めた30年前と比べると、大工さんの力が落ち、わが社から云えば総売り上げに対しての影響力も減ってしまいました。大工さんが元請けであった時代から下請けになり、材木屋さんはその下に位置するようになりました。これを変えるには、大工さんを元請にするか、材木屋が元請けになるかしかないと思います。現に材木屋さんで何とか元気を出して営業している所はこの方向です。良くても悪くてもこの方向にしか活路は見いだせないでしょう。出来ない所は撤退していくようになると思います。30年、50年と時を経て行くと、仕事のやり方は変わってしまうものだと思います。新しい船を動かせるのは古い水夫じゃない、吉田拓郎も歌っていました。頭の中を一度リセットする必要性に迫られています。身体ももう少しスリムにしないといけませんね。

今日は節分。鬼は外、福はうちの気持ちで行きましょう。


2011/02/03(木) 晴れ


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[ 管理者:大野満生 ]


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