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御一新
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御一新
8月29日には、久しぶりに二人で中野駅まで出て、用事を済ませたところで「餃子の王将」へ入りました。私は餃子と天津飯を注文していただきました。皆さんは天津飯はお好きですか。私は今を去ること40年近く前に、食欲が落ちると、これを食べて元気になっていました。東京の天津飯は甘酢掛けですが、京都で食べたそれは塩酢味です。もちろんそちらを頼みました。そんな懐かしい味についお腹いっぱいになるまで食べてしまいました。

こうなると苦しくて、続いてお酒を飲むとか、デザートでも食べようか、という気持ちになれなくて中野駅前でへたり込むことにしました。ちょうど長妻昭の街頭演説が始まったところで石に腰をかけて聞いていました。結局30分も聞いてしまったのですが、その中の話によると、官僚というのは自分たちの権限や権力を維持するためには何でもするというか、自分たちを特権の中において守ることに躍起なのだということがよくわかりました。そいう意味では、30日夜の衆議院選挙の結果は良いものだと思います。
時代や形は違いますが、今から140年ほど前の明治維新の時も結果としてサムライの世界が終り、四民平等の世の中へと移りました。力関係からしたら徳川幕府の方が強く、また支える人たちのレベルも高かったかと思いますが、一度権力が移行すると、社会変革が起こります。版籍奉還、廃藩置県などサムライの特権は狭められて行きました。この明治政府の行き着いた先は官僚制国家ですので、「御一新は、こんなものだったのか」と嘆いた小説がありましたね。サムライの時代は終わりましたが、代わって登場したのは官僚の時代でした。
今回の選挙の結果は、この官の時代を終了させる大きな一歩になるのではないかと思っています。人間が入れ替わり古い時代の人がいなくなり、官から民へと権限が移っていくことで歴史は前進するのだと思います。
2009/08/31(月)
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