[ホームへ] [他の月を見る]


時々更新mn日記

( 2009/08 ← 2009/07 → 2009/06 )


[ いよいよ明後日に迫ってまいりました ]
いよいよ明後日に迫ってまいりました。

(有)根岸建設様のガレージセールがいよいよ明後日に迫ってまいりました。お天気が心配される所ですが、お近くの方はぜひご来場ください。




2009/07/31(金) 曇り時々雨


[ うまい人は慎重 ]
うまい人は慎重


自動カンナで加工をしていて、加工機を痛めてしまいました。105角を削っていた時のことです。一本の柱のサイズを測って、その大きさで削り始めたら、一本ばかデカイノガあって、あわててスイッチを切りましたが、加工機を痛めてしまいました。集成材だったので同じサイズだとばかり思いこんで、加工し始めたのが間違いでした。

大工さんでもうまい人は慎重です。全部頭に入れてからは大胆です。

大工さんにも癖があって、自分の機械を使う時には丁寧ですが、人のものだとぞんざいになる方がいます。そういう人の仕事はレベルとしては決して高い所を自分が要求していません。人の機械でも慎重に使ってくれる人なら、どんな仕事をさせても安心です。大工さんが手仕事をする機会は日々減っていますが、人それぞれにやり方があり、うまい下手、早い遅いなど特徴があります。

大工さんが見積もりをするとき、その現場に居れば、自分が大工仕事を行えば、たとえば10日かかるとすると、職人さんが行えば14日くらいかな、という風に見積もります。新築であってもリフォームであっても現場は生き物ですから、それぞれに癖があります。思わぬところで手間を食ったり、どうやってまとめたらよいのか悩んでしまうことさえあります。そのあたりを加味して見積もります。慣れている人なら大抵その範囲の日数で終わります。最近ではその頭になる人の数が減ってしまいました。大工と共に生きていた材木屋は、あてになる職人さんの数が減った分だけ、小さくなっています。職人をリードしていける所しか、光明が見いだせないと思うこの頃です。



2009/07/30(木) 晴れ


[ 島一郎先生ご逝去 ]
島一郎先生ご逝去

さる7月26日に同志社大学の名誉教授である島一郎先生が72歳でご逝去されました。訃報に接し、改めて心より哀悼の意を表したいと思います。また長年にわたるご指導に対して感謝する次第です。

島先生は私が大学の二年生である1970年の二学期よりゼミの担任として二年半お世話になりました。と言っても授業を受けたのは二回生の時だけで、三回生の時には学校封鎖で授業らしい授業は受けられずにいました。また4回生の時はさぼっていました。

島先生の担当する「島ゼミは」、1920年代から30年代の中国民族工業の動きを中心にして第二次世界大戦後の成立した中華人民共和国の成立あたりまでが守備範囲でしたが、少し時代との接点が速すぎたのか、我々の二期後くらいから優秀な学生が、ゼミに応募してくるようになりましたが、我々の時には、他のゼミで断られた連中の吹きだまりでした。島ゼミは1期生から35期生までおりますが、我々の5期生の時だけ集合写真がありません。そういうまとまりのなかったので、先生も我々の時は「一番苦しかった」と後年話されていました。

集合写真もゼミ合宿も学生時代には果たせませんでしたが、先生が肺がんを患って執念で回復された時から、我々5期生の有志が先生のお宅に二度来訪し、また二度「ゼミ合宿」をしました。お宅にお邪魔した時には、まだ30分から一時間半くらいしかお話ができませんでしたが、2006年12月9日の京都嵐山では、一緒に風呂に入り、酒を酌みかわしました。先生はよく話をされていました。先生の独壇場でした。学生時代に我々が書いた身上書をお持ちになり、「みんな若いころに考えていた所に落ち着いている」と話されていました。またその時は歌を歌いました。フォークソングあり、グループサウンズあり、青春歌謡あり、春歌ありでした。先生はその時、この頃「おぼろ月夜」が一番いい歌に思えるようになったと話されていましたが、〆の歌はやはり「六甲おろし」でした。それも三番から歌うと言い出し、実際そうされました。「鉄腕強打、幾千度・・・」「大阪タイガース フレーフレーフレー」でした。

嵐山の料亭を出て、先生をタクシーで京都駅まで送って解散の予定でしたが、駅へ着くなり「君ら、二次会すんのか」と言われ、「はい」と答えると、「わしも行く」と言われたので、京都駅南口にある「鞍馬」で一杯のつもりが3時間くらいいました。途中からアカペラで歌が始まってしまい、尽きることがないので、三次会の会場を探してもらい、カラオケ店で三次会。もう難しいことも言わずに好きな歌だけを歌ってお開きとなりました。

また一年後の「宇治の集い」では、則子同伴でゼミに参加させていただきました。

私にとっての一番の想い出は、今から15年ほど前に本を出版した時に、「二十数年前に出し忘れたゼミ論文の代りです」と謹呈した所、「勉強するのは学生時代だけでありません。社会人になってから自分の考えをまとめることも立派なことです」と丁寧な葉書をいただいたことです。その年の「寒梅会」の席上でもその話をしていただきました。その時は「鶴清」という京都五条大橋のたもとにある料亭、木造三階建ての大広間に200人を超える人が勢ぞろいしました。建物が壊れるのではないかと思ったくらいでした。

なお、「島ゼミ」では後継ゼミの「横井ゼミ」と共に4年に一度「寒梅会」を開いております。今年はその年にあたり、来る10月3日がその日と決められておりました。前回は参加することができませんでしたので、「今年は」と思っていたのに残念です。皆さんもたばこの吸い過ぎには注意いたしましょう。改めてご冥福をお祈りいたします。



宇治の「花やしき」にて



先生の最後の写真になってしまいました。背景の後ろの山全体が菟道稚郎子命(うじのわきのいらつこのみこと)をお祭りしているところだといわれています。



2009/07/29(水) 晴れ時々曇り


[ マンションリフォーム完成 ]
マンションリフォーム完成


マンションのリフォームを7月6日に開始してから、今日25日でほぼ完成になりました。間取りの変更はしなかったので、木材を使う所は少なくて済みました。既存のもので使える所は使ってみましたが、キッチン、トイレ、洗面化粧台、お風呂などはやりかえました。お金のかかる所ばかり直したことになります。

和室だった所の壁に木材を使いたいと思っていましたが、使うことをしませんでした。既存の壁がラスボードにモルタルが塗ってあって、表面の部分を落とせばクロスが張れるとのことだったので、クロスで仕上げることで落ち着きました。下地をしてその上に木材を張ると部屋自体が狭くなってしまうことも、そうしなかった理由の一つになります。

さて、解体、ゴミ捨てに始まり、水道の配管のやりかえ、ユニットバス工事と床工事を終え、建具の枠を入れ壁下地にボードを張ると大工さんの仕事はほとんど終了です。クロス屋さんがクロスを張って水周りの器具付けや照明をつけるとほぼ完成です。ホームセンターへ行き、玄関収納を買ってきて組み立てました。外部のベランダのペンキを塗りかえて、あとはエアコンを付けてもらう所までこぎつけました。不動産屋さんにも見にきてもらい、値段も決めました。入る方が決まれば、ガス器具を決めてもらい、入居できます。


入口をはいると


キッチンはこんな感じです。


部屋と台所の境の建具です。


玄関収納の角にクッションをつけ、戸当たり代わりにしました。


ベランダの手すりも塗り替えてみました。

2009/07/28(火) 曇り


[ 職人さんは大変 ]
職人さんは大変


ここのペンキは上手く塗れているでしょう。






これは実は則ちゃんの作品です。
天気の良い日に錆を落としてそれから市販のペイントを塗りました。
階段の手すり、ベランダの手すりが三か所。これだけ塗るのに三日間かっています。

汚くなっても良い作業着に加えて日差しをよけたり、雲行きを見ながら塗り始めました。切りの良い所まで行うために昼飯の時間が延びたりしながら、塗りました。手作業なので思ったよりも進みません。
使う方は「遅い」と言い、使われる方は「目一杯」と言います。
毎日同じことをしていくのですから、飽きもきます。でも現場は一つ一つが違い、それがわかると面白みも出てきます。でもいやなお客さんに当たれば、いやな気分のまま仕事をしなくてはなりません。

自分で行ってみると職人さんの仕事は大変だということがわかります。



2009/07/27(月) 晴れ時々曇り


[ カンガ ]
カンガ


「カンガ」は中野新橋にあるインド料理屋さんです。平たく云うとインドの方が作っているカレー屋さんです。この場所に出来て二年くらいたつと思います。以前できたての頃、一、二度入ったことがありますが、それ以来しばらくぶりに行きました。それというのもここに勤めているインド人(おそらく?)は4、5人いると思いますが、中野新橋の駅前でいつも、雨の日も風の日も、ではないですが、いつもチラシを配っているのです。その姿を見ては「また行きたいね」と言われていたのですが、それを果たす日がやってきました。夏になって気温も上がると、夏バテ予防にカレーを食べることにしたからです。

このお店はビルの二階にありますが、一階の所に10%オフのチラシが置いてあります。それを持参して食べてきました。単品もありますが、セットがお得です。カレーが三種類とお肉か魚のフライにサラダとご飯にヨーグルトが一緒盛りされています。それに大きめのナンがついてきます。これだけ食べると、お腹がいっぱいになります。1500円くらいになります。
割引券を出して精算してきました。家に戻ってもお腹が窮屈でしばらく眠ることができませんでした。7月26日のことです。



2009/07/26(日) 晴れ


[ 天体ショー ]
天体ショー


22日の皆既日食はテレビで見ましたが、美しかったですね。特にダイアモンドリングというのは、その輝きが素晴らしいものだと思いました。

その昔、邪馬台国の時代にも二度の皆既日食があったとされています。卑弥呼さんも、その名前からして「日の巫女」です。彼女がその力を失ったのは、皆既日食により、彼女の霊力が疑われたからだ、という話があります。日中なのに突然夜が来るのは恐ろしいものだったに違いありません。

さて、
「閑になった」
ある大工さんの一言です。普段は手間取りに行っている方ですが、そこの仕事がなくなると自分で仕事を見つけなければなりません。

仕事を持っている工務店さんでも仕事量が限られてきました。大工さんの数が要らなくなってきました。そうなると必要性の薄い方からヒマを出されます。また仕事と仕事の端境期になると数日仕事が切れてしまい自宅待機になることもあります。「大工仕事」自体が少なくなっています。大工仕事は音を出すためにマンションでは仕事の時間が限られ、木造のリフォームでも音を出す時間帯を考えて壊したり、床に釘打ちをしています。

大工仕事が減ると私のところなどはお手上げになります。このままいくと8月は最低の売り上げになりそうです。先が見えなくなっています。日食のように一時的な現象なら良いのですが・・・


2009/07/23(木) 晴れ時々曇り


[ たかねの湯 ]
たかねの湯


清里へ行って「パノラマの湯」に入ろうとしたら、「水不足でシャワーが使えませんので、入場制限をしている」とのこと。前売り券を買ってしまいましたが、同じ北杜市なら泉温泉センターや「たかねの湯」でも使えるとのことでしたので、まだ行ったことのない、「たかねの湯」へ行くことにしました。八ヶ岳の広域農道を下ること20分。国道141号線沿いにある温泉へとつきました。目の前に富士山が見えるはずでしたが、あいにく曇から小雨が降る天気。広々とした店内やお風呂は思ったより空いていました。4時半について6時出発と決めて男女に別れました。温泉の温度が低いので沸かしているとのことでしたが、のんびり一時間近く入っていました。

風呂からあがり、ポカリスエットを飲みながら、店内を動き回ると売店近くの窓の向こうに虹。雨上がりの晴れ間からきれいな虹を見ることができました。これは記念にと思い、一枚。振り返った所も一枚撮ってみました。ここは市営のせいか、広々と作られており、売店や休憩室のほか本などもかなりたくさん置いてあり、ミニ図書館の体をなしていました。






さて、ここから甲斐大泉まで戻ることになりましたが、せっかくここまで来たので、141号線沿いを登り、丘の公園からき「清里マチス」の前を通り、清泉寮から、赤い橋を渡り、まきば公園へここは清里の中でも一番のお気に入りの場所です。広大な牧草地を見ると寝ころびたくなります。まだ日は落ちていませんでしたが、「いろり」での食事の時間である6時半を過ぎる所だったので、ここを後にして天女山入口から八ヶ岳倶楽部を経て宿へ戻りました。




2009/07/22(水) 雨


[ ガレージセール ]
ガレージセール

来る8月2日の日曜日に(有)根岸建設にて、ガレージセールを開催致します。ご近所の皆様お誘い合わせの上、お気軽にお立ち寄りください。




無料体験コーナーでは、前回は「モザイクタイル工作コーナー」が人気でした。



2009/07/21(火) 曇り時々雨


[ いろり ]
いろり


「いろり」は、北杜市にあるペンションです。甲斐大泉の駅から少し北にあります。今から二十年ほど前、清里で一番安いペンションを則ちゃんが捜したときから、彼女が使っていました。私が行き始めてからでも十年が経ちます。設備に変化はありませんが、値段も変化することなく、6500円です。清里では安い方だと思います。お風呂は昔風ですが、最近では近くの「パノラマの湯」へ行くので、あまり気になりません。食事はおいしいです。取り立てて珍しいものは出ませんが、量といい、質と云い我々には一番ありがたいものが出ます。ただし、一年に一度くらいしか来られなくなっています。







真黒にしか映っていませんが、ペンションのオーナーさんが「晴れてきたよ」と言ったので外へ出てみました。夜空には満天の星。東京では一つ二つと見つけ出すのに苦労しますが、こちらでは10、20とおおざっぱに数えても見えるだけで、軽く600はありました。こういう景色は子供たちにも見せておきたいですね。



さて、ここを後にして、「パノラマの湯」のあるテニスコートで軽く汗を流してから、小淵沢の「やま里」へ。ここは小海線沿いの釣り堀です。マスを釣って、そのうち一匹をその場で焼いて食べてきました。









昼飯はすぐ近くにある「雁川」へ。とろろそばをいただいて19、20日の休日は終了しました。





2009/07/20(月) 晴れ


[ 谷川のウナギ ]
谷川のウナギ


今年も暑くなりました。昨年に続いてこの夏も土用の丑の日は二度ありますが、最初の丑の日の前日18日には新中野にある「谷川」へウナギを食べに行きました。土曜日とあって午後6時以降の予約は取れなかったので、5時からの予約にしていただきました。お店はこじんまりとしたところですが、うなぎはおいしいところです。近所の方は時間を決めて取りに見える方が多いのもこの店の特徴です。

さて、5時前に店に入ってビールをいただき、ちょこちょことつまみを注文し、うな重を頼みました。今日は6時前には店を出ないといけないというプレッシャーもあり、早めに頼んで、出来上がりを待ちます。待ちに待ったうなぎはやわらかくフワフワ。おいしく頂きました。




2009/07/19(日) 晴れ


[ 半額のチラシ ]
半額のチラシ


新聞の折り込み広告で、半額券なり、値引きを知らせるクーポン券をよく目にするようになりました。
新宿ピカデリーでは、一周年記念クーポン券を使うと平日ですが、おひとり1000円で映画を見ることができます。
デリバリーの所でも人気の商品のいくつかを半額にするキャンペーンを行っております。
我が家などでも取りに行けば半額になる「ピザ」などをよく注文します。

このように、景気の回復が言われ始めていますが、末端ではこれから半年くらいが一番「きつい」所にいます。昼間の弁当などでも300円を切るものが通常になってきて、500円では「高い」という感覚です。値段は下げ始めれば、上がることはありません。再び上げるには時間がかかります。

さて、わが社で取り扱っている物のうち、材木には「定価」がありませんが、使われなくなったために売れなくなった商品は見切り始めています。売れていく商品はなかなか下げられませんが、ワンランク下の商品を置かざるを得なくなっています。

ここへきて材木が売れなくなっています。
わが社は8月末の決算ですが、5月末の段階ではかなりの黒字で、税金の心配をしていましたが、この所の落ち込みでそれも杞憂に終わりそうです。


2009/07/17(金) 晴れ


[ 改修工事 ]
改修工事


予てより空き部屋となっていたアパートのひと部屋を改修することにしました。
30年を経ているので、水周りをすべてやり直さなければなりません。今あるキッチンや洗面化粧台、トイレなどを壊して、床をめくって、配管をやり直して床を作りかえます。間取りの変更はしないで、最低限で済ませたいと思っています。

大喜にある在庫をできるだけ使って作りたいのですが、在庫で使えるものはせいぜい下地の材木とベニヤやボードなど。改めて発注しないといけないものも多いものです。最低限でと思っていても、水周りのものはすべて変えなければなりません。流し台、トイレ、お風呂、洗面化粧台。照明器具に下駄箱、カーテンレールに、エアコンなどと考えていくと気が遠くなります。

うまくいい人が借りてくれても元を取るまでには時間がかかりそうです。まだ、当分の間「働かなくっちゃ・・・」


2009/07/15(水) 晴れ


[ 梅雨明け間近・世の中変わるか ]
梅雨明け間近・世の中変わるか

昨日は夜遅くまでテレビの選挙開票速報を見ていました。結果は民主党の一人勝ちでした。勝った方には弾みがつき、負けた方からは愚痴がこぼれます。麻生総理は解散を決断し、8月30日が投票日だそうです。今日は暑かったですね。水分を取っても取っても足りない感じです。身体が暑さに慣れていないせいか、ちょっと辛いですね。今年初めてクーラーを付けました。

さて、先週はテニスが三回も出来て、身体を動かしました。旧友との再会も出来て充実感のある一週間でした。




ベランダのナスやピーマン、トマトも食卓に上るようになりました。今年はキューリの出来が今一つです。ミツバチが少ないせいでしょうか。










2009/07/13(月) 晴れ


[ 社長のタイプ ]
社長のタイプ


わが社に見えている社長さんにもいろいろなタイプがあります。

社長自身は動かなくても優秀な部下がいるので実際の仕事にタッチしないですむ方。
社長自身が材料を運んだり、実際の仕事もこなしていく方。発注するだけの方。いろいろいます。
それは社長さんの出身によるのでしょうか。
大工さんあがりの方。監督さんあがりの方。設計士出身の方。内装業者出身の方。いろいろいます。

大工さんあがりの方は一番楽ですね。仕事は自分でできるし、材料も自分で拾えるので仕事に間違いが少ないです。木材の使い方も知っているのも特徴の一つです。材木屋さんの従来のお得意様です。が若い人が少なくなったのが悩みです。

監督さんあがりの方は、人を使うのがうまいですね。段取りの仕方がうまいと思います。また現場でも変更に対する処理のスピードも手際の良さを感じます。材料の搬入などでの時間指定が多いのが特徴です。打ち合わせなどでは「口」で言われることが多く、メモを取るのが大変な時があります。特に「ここはまだ決まっていないから、あとで」などとなると、本当に終わり頃になって注文が来たりします。

設計士出身の方は二つに分かれます。木造住宅を手掛けてきた方とそうでない方では、かなり違ってしまうことです。熟知した方なら、プレカットの仕事などでも変更も少ないですし、打ち合わせも簡単に済ませられます。材料の発注でも品番を正確に書いていただけるので助かります。

内装業者出身の方はその出身がクロス屋さんだったり、店舗をやっていた方などですが、木材はほとんど下地材のみ。見える所もペンキの仕上げが多いので仕事としては楽です。工期限られた仕事が多く、せかされます。

社長さんにもいろいろな方がいます。背負っている仕事と関係してくるのでしょうか。私も30数年を経て、たぶん間違いなく「材木屋」になってしまったと思います。



2009/07/12(日) 晴れ


[ だんだん身軽に ]
だんだん身軽に



年とともに背負っていくものが少なくなってきています。
親がいたときとか、ローンの返済をしていたときとか、仕事に夢中だったりした時など思い出すことが増えています。そういうものを一つ一つこなして今があります。だんだんと自分たちのことだけを考えて生きていけばよくなりました。そうなっていくとあまり欲を出さずに必要なものは必要に応じて備えていけばよくなります。ご飯茶わんもあと二つくらいあれば、済みそうです。ですから壊れたら買う、揃える、でよくなりました。

もう二十年くらい前になりますが、年を取ってきた夫妻の夫が、学者だったので本がたくさんあったそうですが、自分が先に亡くなった場合、この本を処分するのが大変だろうと思い、ある時、「すっかり処分した」という話を耳にしました。トラックに数台あったそうですが、そんな話を思い出しています。その時にはよくわからなかったのですが、今の自分の年なら理解ができます。

使われなくなった木材や建材も今年あたり処分しようと思っています。建材類は廃番になってしまったものもあり、「もったいない」からと思いとってあったものもありますが、もう使うことはないでしょう。お得意さんがバザーなどを開いてくれると、その時に寄付しても良いかな、と思っています。木材もそうですね。使い道を失ったものはいったん処分して場所を有効に利用しなければと思っています。

だんだんと身軽になる年齢になりました。


2009/07/10(金) 晴れ


[ 大工の仕事と内装屋の仕事 ]
大工の仕事と内装屋の仕事


中野区にある「とあるアパート」の改修工事が始まりました。一階に大家さんが住み、二階のふた部屋のうち、一部屋の畳の部屋をフローリングにする仕事です。
電気屋が請けてきました。
壁には突き板が張ってあり、天井は段差をつけてクロスと板を張るというような意匠を気にした作りでした。隣の部屋をのぞくとまた違う作りになっていました。おそらく初めのうちは大家さんの家族が住んでいたのを二階だけ貸すことになったのだと思います。今はふた部屋とも空いていますが、一部屋には荷物がたくさん置いてありました。築30年を超えている感じです。かなり一か所が沈んで傾いているのですが、大工さんが頼まれたのは、床を直すことだけ。私その材料を納めるだけ、という立場です。

さて、畳を上げてみると、床がかなり沈んでいました。床の板を外すと、梁は折れています。9尺間なのに小さな梁しか使っていません。150ミリのものが入っていました。おまけに二階根太は30×90ミリ。これも小さいですね。二階根太は40ミリ×100ミリの材か、45×105ミリくらいを用いました。これよりも一段小さなものなので、床も下がっていました。

大工さんが頼まれたものは床直しだけですが、このまま張っていくことはできませんのでお施主さんにお話をして鉄骨の梁で補強をしてから床を直すことにしました。
その大工さん曰く「この家を建てたのはおそらく内装屋だな」「大工ならこんなものは使わない」

大工職は見えなくなってしまう所にも気を使う職業なのです。仕事が後に残るからです。自分の仕事に誇りと責任を持っているからです。

2009/07/09(木) 曇り時々雨


[ サラリーマン仕事と職人仕事 ]
サラリーマン仕事と職人の仕事


大工仕事はその個人のやり方で行うことが多いものです。誰がやったかでそのやり方も違えば、見栄えも違います。それはその仕事にどれだけの情熱を振り向けられるかで、その違いが出てきます。ですから本来その仕事はその仕事を行った個人に属するのがいいのだと思います。が、お施主さん直に大工仕事をいただけることは「稀」になりました。先日も床張りがありましたが、部屋によって出来栄えが違います。丁寧な仕事をした人とそうでない人が張った床では、歴然と違いが出てしまいます。ちょっとした手間のかけ方の差なのですが・・・

でも、貼りあがった床を見てそれがわかる人も少なくなりました。

先日材料を下ろしに来てくれた運転手の方に、私が「ここに適当において下さい」と言いましたら、本当に「適当に」置いていかれました。私が言ったことなので彼に責任はありませんが、「普通本当にそのように置いていくか」と感じました。

また工事の下見に来た方は、自分のことだけ言って帰って行きました。急いでいたのでしょうが、約束していない日に急に見えたので、こちらとしては、それなりに対応したつもりですが・・・

「時間に追われて」「売り上げ確保に追われて」
仕事量が減って、売り上げを確保するために大変なのだと思います。が、我々が行っている仕事は住まいを作ったり直したりという仕事は、サラリーマン的な発想では良いものができないと思います。良いものを作っていこうとする意思をはっきり持っていない人には良い住まい作りは向かないのだと思うこの頃です。

どこかで一生懸命さがないと、仕事に夢中になることがないと、結果として良いものは作れないと思います。自分自身も気をつけないといけませんね。

2009/07/08(水) 曇り時々雨


[ 安売りしかないのか ]
安売りしかないのか


仕事の減少で、特定の工務店に仕事が集中する傾向にあります。

良い仕事をする。安心感のある仕事をする。大工の腕が良い。会社の方の人柄が良い。
など様々な理由が考えられますが、ズバリ安い、とうのもここへきてかなり重要になってきました。予算が厳しくなっていますので、余計な所へお金をかけなくなっています。昔の取引先でむちゃくちゃ高い工務店さんがいましたが、そういう所は敬遠されがちです。当たり前かもしれませんが、適正な所に落ち着いてくれるのが一番なのですが、仕事が少なくなってくると、がくんと落ちてしまいます。それでも無理をして仕事を取っていると業者への支払いがおろそかになってきます。ここが一番怖いところです。

さて、売れていくスピードが落ちています。それも売れ筋に及んでいます。こうなると少し在庫を減らして対応するしかなくなっています。あるいは少しでも安い所から仕入れていかなくてはなりません。ここが基本で、あとは在庫で商品を数多く持っている問屋さんを大事にすることです。

2009/07/06(月) 曇り時々雨


[ 人生は思ったほど長くない ]
人生は思ったほど長くない


「あまり深刻に悩まないように」
誰かの言葉です。
なぜかというと、深刻に悩んでいているうちに人生の方が終わってしまうからです。

人生は思ったよりも長くないのです。

58才になると、朝目が覚めるのが早くなります。私の祖父は今の私の年には朝の5時、6時からリヤカーで電話帳配りをしていました。お昼すぎて終わって、一杯飲んでひと寝入りして、夕方大石製麺店でうどんを買い、食べてはまた一杯飲んではひと寝入りして、夜中に起きてビールを二本ほど飲むのが日課でしたが、朝早くから仕事をするのは年をとった証拠で、昼で上がるのはそれ以上体力が持たないからだとわかるようになりました。

眠っている時間も大切ですが、起きている時にはすばやく活動して、のんびりするといったようにメリハリをつけないと体がもちません。悩んだり迷ったりする時間さえ惜しい年になりました。

今日はのんびりしています。朝から、高石かつ枝の歌を聴き、西島三重子をかけ、パソコンに向かっています。これで身体を動かせば、今日はいい一日になると思います。配達の要請もきました。(7月4日土曜日。)


2009/07/05(日) 晴れ時々曇り


[ S邸の進展 ]
S邸の進展


S邸は順調です。いよいよ木工事は佳境に入っています。設計士の方が図面を作った仕事なので様々な所で難しく、またややこしく気の抜けない仕事になっています。私の方で造作材を作り間違えたものもありました。納まりが悪くて材料のサイズを変更したものもありました。それでも人の知恵と力で「きれいな納まり」の住まいになると思います。




天井までの建具が入る予定です。建具をどちらかに寄せれば解放感の溢れる部屋になります。天井を平らに見せるために中央部を微妙に上げて、目の錯覚で平らに見せるようにしてあります。



2009/07/04(土) 晴れ時々曇り


[ 「PENNY LANE 那須店」 ]
PENNY LANE 那須店


那須の温泉に行った話を同人誌に載せました。このところ、あまり出かけていないので書くことが少なくなっていますが、6月半ばに「牛超」で大田原牛をいただいた、少し前に行ったところが「PENNY LANE那須店」でした。那須のサファリパークや清流の里、南ヶ丘牧場の三角地点の真ん中にあります。朝の9時過ぎに訪れたのですが、両サイドにある駐車場は満杯でした。妻に先に降りてもらって、車が空くのを待って私も店の中に入ってみました。
「広い」
別荘地にあるパン屋さんだとばかり思っていたので、家で食べるパンを買ってから帰ろうと思って車を止めてみたのですが、店内は広くて、お客さんで一杯でした。レジも三つありましたが、並んでレジ待ちです。このあたりの別荘を持っている方やペンションのお客さんで、朝から行列です。朝の8時から夜の10時までの営業時間がありますので、夕食をここで食べるという手もあります。店に併設されているオープンテラスで星を見ながら食事を楽しむのもおしゃれですね。




2009/07/03(金) 曇り


[ 今のお客さんは ]
今のお客さんは


これは我々木材業者にも言えることですが、今のお客さんは値段が第一で、安いものを見つけ出してはそれだけを買っていきます。単価が高ければ、安い所に流れます。人と人のつながりはお金と物の交換にしかあらわれてきません。

木材など自然のものを扱わせていただいているので、まだ値段があってないようなものですが、工業化された製品の世界では、定価とそれに対していくらくらいで納入できるかが一番の関心事になります。

二十年ほど前までは、一番売れ筋だった「コンパネ」といった商品でもいくつかのメーカーがあり、さらにいくつかのランクの段階があったので、どのランクの商品を在庫するか、あるいは売るかで当然売価が違いました。今はその区別もしにくくなりました。種類が減ってきました。

また、店頭渡しと配達の値段の差をつけることも「相手次第」になっています。かろうじて「束売りとバラ売り」での差があるくらいです。支払期日の差によって定価のあるものではお客さんに卸す値段が違いますが、それも下がる傾向にあります。

建材類を売ることが増えてきて、まず大工さんよりも仕事を取ってきた人がますます偉くなっています。お客さんの方も、商品化されたフロアーやドア、窓枠を用いることが当たり前になりました。木材も同じように発注すれば「すぐに出てくるもの」と考えているみたいです。大工さんでも「少量の材料を削って自分が使いたい寸法にする」のを嫌がるくらいですから、いたしかたないのでしょうか。杉でも桧でもワンプレーナーかけているものが好まれるこの頃です。

もうこの仕事に就いてから三十数年たちました。自分が古い方に入ったものだと、感じています。


2009/07/02(木) 曇り時々雨


[ 更新されました ]
更新されました


「つくば緑友会」のHPがまた更新されました。

定期勉強会の所では7月12日(日曜日)に「和室造作材」と「木質床材」をテーマに開くそうです。詳しい中味は「畳寄せの高さ」「鴨居の高さ」「堅い床と柔らかい床」「暖かい床と冷たい床」となっています。お時間のある方はぜひご参加ください。そういえば、今建築中のS邸の「畳寄せ」は畳よりも45ミリほど上がっています。掃除機で畳を掃除した時に壁に直に掃除機が当たらないようにしたようです。もっと高くすることも可能だったと思いますが、全体のバランスを考えたのだろうと思います。

また、このHPで紹介されている「手がけた物件」の所では、住まいが完成して半年住まわれた方が、つくば緑友会の勉強会で「住み心地」などについて語られたとのことです。この勉強会に参加して、どんなことを話されたのか、聞くことも大事だと思います。なかなか施主の意見は聞くことができません。そういう信頼関係が出来ていることが素晴らしいです。十年以上の地道な活動の成果だと思います。

さて、7月に入りました。
新たな仕事は細かなものになりました。床板は悪い所を代えるだけの仕事です。雨漏りした天井は一枚だけを貼り替えてそれでおしまいです。お金をかけなくなりました。それだけの余裕もなくなってきたのだと思います。

今朝も柏まで材料を少し持っていく方のために普段よりも30分ほど早く店を開けました。その帰りに同じ場所で使う材料の注文が入りました。所々の補修材です。行ったり来たりする時間の方がお金がかかるのではないかと心配しています。

近所の仕事も後、十日くらいでみんなひと段落です。8月のお盆明けに引っ越しするためです。今年は年初から忙しかったのですが、みんなひと段落です。お金に余裕があれば二、三日のんびりしたいところです。

2009/07/01(水) 曇り


( 2009/08 ← 2009/07 → 2009/06 )


[ 管理者:大野満生 ]


- CGI-Island -

Thanks to CGI-StaTion & 手作りCandy