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時々更新mn日記

( 2006/11 ← 2006/10 → 2006/09 )


[ 委託と契約 ]
委託と契約


木材の仕入れは今では新東京木材商業協同組合が9割を占めていると思います。それというのも木材の市場はここ十年で都内から撤退し、その数が減ったからです。私の住む中野区の周辺では新東京木材中野市場と新東京木材池袋市場の二つしかありません。ここ以外では新宿木材市場の府中センターか新木場の木材市場や木材問屋に仕入れに行きます。新宿市場が新宿区の初台にあった頃や世田谷区の上北沢にあった頃には新宿市場も重要な市場で木材を仕入れしていました。これに新木場の問屋さんを加えた3つが我が社の仕入れ場所でした。新木場の問屋さんは大量に仕入れする時に使います。又現場へ直接配送してもらう時などに利用しました。新木場の問屋さんとは三社ないし四社と取引がありましたので、状況に合わせて発注先をかえていました。杉材が得意な所やタモ材の在庫を大量に持っているところ良質のヒノキの柱材を持っているところなど問屋さんにも特徴があり、仕事にあわせて発注していました。私もこの仕事についてからまもなく30年を迎えますが、およそその半分の15年ほどは木場の問屋さんとの付き合いが数多くありました。が、今は年に数回新木場まで引き取りに行くくらいになってしまいました。

新宿市場は他の市場より「安く買える」のが特徴でした。相場より一割くらい安く買う事が出来ました。又引き取りも場所が広いので楽でした。新東京木材では単価はあまり安くないのですが、小口で良品を仕入れるのに利用しやすい所です。今ではここを抜きに仕事の継続は考えられなくなっています。

さて、このところラワン材やベニヤの陰に隠れて目立たなくなっていますが、木材も値上がりを続けています。赤松、米松、栂など普段使いの商品が目立って値上げです。しかも量的にも少なくなっています。仕事が爆発的にないのであまり目立ちませんがベニヤだけでなく木材も仕入れを強化する必要が出ています。ひと昔前なら、新東京は値上げに鈍感でした。それというのも新東京の問屋さんは委託材を扱う事が多く、他の市場が値上げをした時でも遅れて値上げする事ができました。それが今では契約材が大半を占めるようになったので、他の市場に先駆けて値上がりするようになってしまいました。扱う材が下地材ばかりになった事もそれに拍車を掛けています。

木材も値上がりを続けています。最も私が知っている限りでは、二十年くらいの相場に戻っただけですが・・・そう考えると木材の価格はじっと我慢してきたのです。


2006/10/27(金) 晴れ


[ 中野支部旅行 ]
中野支部旅行

去る10月14日、15日の両日中野支部では、二年に一度の行事である店主旅行を行いました。今回は山梨県にある西山温泉慶雲館を宿に選び、「ゆっくりのんびり」をテーマにしたバス旅行です。
予想された中央高速の渋滞もなく最初の休憩地である談合坂へ。雨は降らないと思っていましたが、霧雨状態で肌寒いくらいでした。河口湖インターより西湖のほとりに新しく出来た「西湖いやしの里根場」へ。ここはかつて多くの茅葺民家が立ち並んでいた所でしたが、昭和41年の災害で甚大な被害を受け、その多くを失ってしまったとのことです。そこで平成15年から日本の原風景である茅葺集落を甦らせようとして、現在11棟が建設され、公開されています。最終的には20棟以上が立ち並ぶ予定です。それぞれの民家の中には食べ物屋さんであったり、紙や布などのお店であったりして観光客を楽しましてくれます。晴れていれば富士山が大きな姿を見せるのですが、生憎の曇り空で雄大な景色はお預けとなりました。
ここを後にし、精進湖のほとりにあるレストラン「ニュー赤池」でうな重をいただいた後、お葉付きイチョウで有名な上沢寺へ。ここから早川沿いの狭い道を上ること40分、やっと慶雲館に着きました。ここまで来ると秘境の感じが致します。10月半ばとあって紅葉の時期にはまだ早すぎましたが、早川を望める大きな桧風呂に浸かりながら日頃の疲れを癒しました。源泉掛け流しでさっぱりしたお湯でした。食事も地元で取れた山や川の幸をふんだんに盛り込んだものでお腹を満たしました。参加人数は14名、最年少でも52歳となり、年齢層はあがりましたが、食事にお酒にカラオケにと夜遅くまで盛り上がり元気を見せました。

翌日は晴天でした。先ずは宿屋である慶雲館で間欠泉を見せていただきました。朝日に照らし出されて虹が浮んでいます。宿屋を後にすると身延山久遠寺へ。祖師堂をお参りし、その後ロープウェーで思親閣まで登りました。そこからは北アルプスや富士山の雄大な姿も拝むことが出来ました。日蓮上人がこの地を選んだ気持ちがわかるような気がしました。ここを後にすると沼津まで戻り海鮮の昼飯をいただき、無事中野まで戻りました。海の幸と山の幸を堪能した二日間でした。


西湖いやしの里根場


宿屋である慶雲館で間欠泉を見せていただきました。


身延山頂にある思親閣です。

身延山頂から南アルプスが一望できました。


反対側では、富士山がきれいに顔を出していました。

2006/10/16(月) 晴れ


[ 畳屋の廃業 ]
畳屋の廃業


父の友人の畳屋のビルにいつの間にか「貸事務所」の看板がかかっていました。息子が後を継いでいて、職人さんも一人置いて畳屋を営んでいたはずなのですが、気がつかないうちに廃業していました。畳の需要もここ数年、いやもっと前からでしょうか少なくなりました。今新築の住宅を作るとしても畳の部屋を作る住まいは珍しい存在になっています。畳屋さんの仕事は大幅に減ったのでしょう。フローリングの全盛期です。

そのいえば、先月、9月にとある会社の寮の床直しのため材料を納めましたが、畳の部屋をフローリングにするという仕事でした。手伝いにきた畳屋さんは本田さんといいますが、「畳は92枚あるけれど、表替えするものは一枚もなくて、全部捨てるんだから」と言っていました。

畳もこれだけ使わなくなると業者も減りますね。



2006/10/11(水) 晴れ


[ 「木と暮らしの祭典」 ]
「木と暮らしの祭典」


10月7日、8日の両日江東区の木場公園において第26回「木と暮らしの祭典」が開かれました。組合からの依頼もあって、7日の10時に現地に赴きました。10時25分から式典が行われ、この式典にも初めて参加してきました。



ここへは毎年のように来ていますが、今年の特徴は「東京木材ネットワーク」が作った喫茶店です。前日は雨だったので当日の朝から8帖ほどの部屋とその周りにテラスをこしらえていました。国産材を使った部屋とチップを敷き詰めた足元。木場公園の樹木を生かしながらの屋外のお茶所はきっと好評だったのではないかと思います。

私は式典が終わると、所用のためここを後にし、8日も静岡まで行ってしまいましたので、実際の光景を見ていないのが残念です。通常のものだけでなく、新しい試みも必要なのだとそのとき感じていました。


2006/10/10(火) 晴れ


[ 値上げの季節 ]
値上げの季節


10月に入りました。9月と違って急に寒くなったように思います。今年の10月は値上げの季節です。スタイロホームが20%の値上げ、大建工業なども5%から20%ほど値上がりするという案内のFAXが届いています。ラワン合板などは仕入れをするたびに値上がりしているので販売価格はその都度確かめなくてはならなくなりました。よい気候になりましたが、この値上がりがこれからの仕事にどう響いてくるのか、気がかりです。


2006/10/03(火) 晴れ


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[ 管理者:大野満生 ]


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