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8月31日
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8月31日
今年も決算月を迎える事になりました。この一年間の売上げはどうだったのでしょうか。7月は閑でした。その分8月はかなり忙しかったように思います。が、1ヶ月で2か月分は働けないので二ヶ月を一つとして考えるとたいしたことないかも知れません。このように忙しかったり、閑すぎたりと、平均して仕事をしているという事が少なくなったように思います。こういうときは売上げも増える事はないと思います。
次に売上げが上がっても利益に結びつかないものが増えました。建材類はこのところの品不足+値上げで売上高はあがっていると思います。利益もあるかに見えますが、ラワンのコンパネなどはここ三ヶ月で、4割ほど上がっています。仕入れるたびに仕入れの値が上がり、これに一定の利益を載せて売っていますが、今度仕入れたものをそこまで利益を載せて売り切れるか、実際の所悩みどころです。
また、建材メーカーの床材や建具材などは利益を薄くすれば売り先を広げる事が出来ます。100万円売って5万円ほどの利益という仕事なら、ありますが、これでは物を売るよりお金を貸したほうがよくなってしまいます。
仕事は見積を競争した後に得るものになってしましました。住宅産業は「特命受注でなくてはならない」と主張しているホーミーグループがありますが、これはもっともな事だと思います。人と人の信用に上に成り立って作られる住まいは、良い仕上がりになると思います。お互いの納得感が高いものになると思います。それが住まいは「作るものから買うもの」になり、作り手の存在がおろそかになり、機械的な設計図通りに仕上がっているかが問題になってきます。ここ十年くらいで法規的な体制も整い、町にいる大工で図面を作成して申請して確認を得るという作業を出来る人しか仕事が出来ない状態になりました。その結果、大工は元請から下請けへ、あるいは新築住宅でも、大工仕事だけを担当する事になっています。こうなると町の材木屋の出番はなくなります。自ら進んで請負っている所しか残れないと思います。
また、大工の方も大工仕事だけでなく、総合的に請負っても責任を負わされるだけで、利益が上がるわけではないので、新築を請負うことをしたがらなくなりました。リフォームの方が、まだ自分の融通性が利くのでその方が力を発揮出来るのだと思います。リフォームでは一ヶ月くらいで終了するものが多く支払いに関しても安心できる事も見逃せません。
さて、この一年間でどれだけの仕事をしたのでしょうか。大きな収穫もなく一年が過ぎてしまった感が否めません。明日からは新しい期に入ります。風も少しさっぱりしてきました。気持ちを新に仕事に取り組んでみたいと思います。
2006/08/31(木)
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