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雪でした。
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雪でした
雪でした。 1月20日の夜半から降り始めた雪は21日中降り続いて、中野でも約8センチの積雪になりました。これだけの雪が積もるのは久しぶりになります。子供たちは車の来ない道路で雪合戦をしています。今年は寒いのです。 でも自分の子供の頃を振り返ってみると、もっと大雪に見舞われたことは何遍もありました。住まいの横に背の丈ほどある雪だるまを作ったり、滑り台を作って遊んだ記憶があります。もちろん雪合戦も。
そう考えてくると今年の寒さはここしばらく経験していないだけで、昔はもっと寒かったのだと思います。
 (店の裏にあたる隣家の駐車場には一面の雪。)
さて、我々の業界も厳しさを増しています。 ホームセンターの台頭によって、金物や接着剤、電気や水道用品などは大工さん自身がそちらに出向いて買ってくるようになりました。品揃えや1ヶ所で間に合うなど利便性が高いからです。また休業日がない事なども加わります。木材に関してもツーバーフォー材や集成材は売れ筋をおいているので使いやすいと思います。コンパネやボード類なども比較的安価で売られています。千葉や茨城の地方の仕事はほとんどホームセンターで買ってすませるようになりました。
また、我が社でも扱っていたもので波板材や養生材は売れなくなってきました。あるいは単価を下げざるを得なくなってきました。ホームセンターの戦略が売れ筋のものは利巾を取らず、そうでないもので調整して全体として22%から25%くらいあればよい、と思っているからです。材木屋の商売もその方向になっていくのでしょうか。
ホームセンターが一般の消費者に利便性が高いものとして受け入れられていくとすると。我々の行く先はもっとターゲットを絞ったものになるのだと思います。
今プレカット工場が関東圏でも供給過多になり始めてプレカットの加工賃を下げたり、ルート販売を止めてプレカット工場と工務店の直取引が当り前になりました。工場は機械を遊ばせておくことが出来ないので、稼動させるとなると、当然単価は下がります。この結果例えば25坪の住まいの構造材は加工賃や配達料を入れても100万円に達するものが少なくなりました。構造材にお金をかけなくなりました。
無垢の木材には上と下があります。柱なら木は育っていた状態で使います。そのようにするためには人間の手で材料を機械に投入する必要があります。集成材ならその必要はなくなるので、機械の加工能力を最大限生かせます。機械化の進展は集成材を要求しています。過当競争がそれに拍車をかけています。何十年間その住まいを支える構造用の木材にあたるところが、ユニットバスやシステムキッチン一台分より安いとしたら、違和感を憶えませんか。お風呂やキッチンは10年くらい経てば、直したり入れ替えたりするものです。構造材は最低でも二十年はもつ必要があります。住まいを作る場合は良いですが、建売りを買われる場合には、どのような木材で構造材に使われているのかを是非ご覧下さい。
それにしても、このようにプレカットが主流になって材木屋がプレカット工場を使ってもメリットが少なくなってしまいました。残るはやはり、請負しか、残されていないように感じるこの頃です。
2006/01/23(月)
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