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時々更新mn日記

( 2005/12 ← 2005/11 → 2005/10 )


[ 仕事の秋 ]
仕事の秋

今年は残暑が厳しくて紅葉も遅れがちだそうです。
ここへ来て、耐震強度構造計算偽装問題は一段と深刻さを増しています。国会の審議が開かれていましたが、どのくらいの範囲まで広がるのか、わからないところです。構造は後から見えないところですから、ここを偽造されてしまうと意匠がどうの、内装がどうのという訳に行きません。これに関わった人たちの感覚についていけません。ディベロッパー、建築会社、設計士、検査機関、そのどれもが駄目だという結果が恐ろしい所です。

さて、昨日の見積も本日の見積も「安く、早く」を要求されています。
「そんなにするの?」
「もっと早くならない。そしたら仕事を渡せるのだけれど」

なかなか厳しいものです。
物を売る立場としてあまり弱い立場になりたくありません。それはドンドン妥協していかなければならなくなるからです。
あそこを通すと早いよ。あそこは安いよ。
それだけでないものを見つけ出さないとこの冬は乗り切れないかもしれません。


2005/11/30(水) 晴れ


[ 三丁目の夕日 ]
三丁目の夕日


久しぶりに映画を見てきました。
11月22日の「い木い木ふれあい祭り」の打ち上げの時に新東京モック会長の大渕さんから、「見ましたか」といわれたのがきっかけで、翌23日新宿のコマ東宝で見てきました。もちろん「夫婦50割引」を使い、二人で2000円です。

話は昭和30年代初頭の東京。東京タワーが出来て行く姿を時間軸にした人情話です。私より2、3年年上の時代設定ですから、良く理解出来ます。当時の街の様子やそこに暮す人たち。テレビが初めてきた日。上に氷を入れた冷蔵庫。駄菓子屋の存在。戦争が終り十数年たって人々が活気を取り戻して上昇していこうとしていた時代。子供だった私にはそんな時代に映りましたが、本当はもっと厳しかったかも・・・

子役がいいですよ、この映画は。実際はもっと汚い感じだと思いますが、子役がなかなか泣かせます。是非ご覧下さい。「カーテンコール」も見たいと思っています。



2005/11/24(木) 晴れ


[ 氷見では ]
氷見では

11月19日、20日の土日休みを利用して富山県の氷見市に行って来ました。橋本哲さん主催の「旅の記憶を留める会」の集まりに参加するためです。昨年は箱根で会合を開きました。そして今年は氷見です。
当日の朝6時過ぎに家を出発して関越、上信越、北陸道を経由して魚津で降りました。ここの大政寿司で昼食をとり、魚津埋没林博物館へ。ハイビジョンホールでビデオを見る少し前にそこの説明員の方と蜃気楼の話をしていたら、「今なら見ることが出来ますよ」といわれ、冬の蜃気楼、浮島現象を目の当たりにしました。その後10分程のビデオを見終わってから見て再び蜃気楼を確認しよるとしたら、外は前になってしまい、それきりでした。良いタイミングでした。ここでは水中展示館と乾燥展示館に行き、直径2メートルはある杉の木を見たり触ったりしました。

ここを後にすると氷見へ一直線です。今夜の宿である「美岬」には3時半頃に着きました。先に見えていた方々と既に懇談会は始まっており、お茶を飲みながら、参加してきました。夜は宴会です。振りの塩焼きや刺身は流石に美味しく、来た甲斐がありました。

翌日、宿で皆さんと離れ、二人で氷見見物に移りました。昨晩得た情報を元に先ずは上日寺の大きな公孫樹。隣のモミジの赤と対照的な黄色は、この時期ならではのものでした。続いて「あずや」の銀なん餅。島津本店の「きんつば」をお店まで行って買い求め、氷見漁港の隣にある氷見海鮮館では魚類を仕入れて来ました。続いて雨晴海岸へ。ここは高岡市になります。義経岩を見、万葉歴史館へと車を進めました。万葉集を纏めたといわれる大伴家持が越中の国守だったことから、建てられたもので敷地は限りなく広く、ゆったりと作られていました。ビデオで大伴家持の一生を教わり、ここを後にしました。)氷見のあずやの銀なん餅を食べると中の台紙に家持の歌が書かれてありました。私のものは 春の日に張れる柳を取り持ちて見れば都の大路思ほゆ でした。)

高岡の「蔵」というところでそばを食べ(ガイドブックに載っていた)、高岡大仏、瑞龍寺へと車を進めました。瑞龍寺は皆さんが良いと言うだけあって、広々とした境内にあります。山門、仏門、法堂を見て、回廊伝いに帰ってきました。

その後、場所を富山に移し、富山駅で鱒寿司を買って帰路につきました。二人で交代しながらの運転で、なんとか無事に帰ってきました。


先ずは佐久で最初の休憩。快晴です。紅葉狩りにはまだ少し早いかも。


次は野尻湖です。このあたりから寒かった。


妙高を過ぎる頃から雪。秋景色の上に冬が重なっていました。


翌日の写真です。大日寺の公孫樹は立派に色づいていました。


雨晴海岸から見た氷見です。


義経岩。ここから立山連峰が見えるとのことです。今度は5月くらいがいいですね。


三大仏の一つ。高岡の大仏さんです。


瑞龍寺。


富山インターを入ったばかりです。




2005/11/22(火) 晴れ


[ 秋季大感謝祭開かれる ]
秋季大感謝祭市開かれる

11月18日、新東京木材中野市場に於いて、市売問屋主催の「秋季大感謝祭市」が開かれました。
私どもの業界では、世の中の動きとは少し違って従来のお得意さんである大工・工務店に仕事がなく、そこを主なお客さんとしている所は苦戦を強いられています。それを反映してか今回も来場者も少なく、淋しいものでした。
それでも情報交換の場としては有効であり、色々な方々と話をすることが出来ました。
「今回の市へは、仕事が少ないので来たくなかった」という話に始まり、「建売り業者へ納材していると手形払いになり、三千万円も溜まっている」とか「店舗関係が好調で夜中や夜明け前に現場への納入をしている」とか様々でした。
実際に中野市場に近い方はかなり来ていただきましたが、少し離れたところの方の参加は減っています。市場開催のメリットは少なくなっています。私どもの売り先に元気があれば、自然と私達も元気になりますが、今はそれは望めません。私ども材木屋が仕事を取るなり、問屋側から言わせれば、「売り先を増やして欲しい」ということになるでしょう。それも有力な・・・

産地も、市場も、問屋も仲買も売り先を変えていかないとやっていけない所に来ています。杉の3メーターの柱産地からの直送で施主に1本2200円くらいで買ってもらわないと産地はやっていけません。ヒノキの柱なら1本3500円くらいになるかと思います。これはあくまでも産地から卸す価格となります。運賃や加工賃は含まれていません。これくらいの金額なら、産地は再生産可能だと聞いています。この価格は今私どもが大工工務店に卸す価格です。吉野材とか、尾鷲材とか産地を指定すればもっと高くはなりますが、住まい全体から見れば、微々たる物です。この金額で多段階流通を逆流すると産地が市場に卸す価格は、常識より遥かに安い、ということになります。

おいしい空気をたくさん吸いたければ、木材を高く買っていただくことです。美味しい水を飲もうとすれば、木材を高く買うことです。水はここ数年で水道をひねるものから買うものへ変化しました。ペットボトルで買うのならば、木材を買っていただき、美味しい水が枯れないシステムを作ることです。産地を潤し、自然の再生産・循環を壊さないことです。日本の木は、50年60年を経て伐採し、用材にします。そのあとにまた木を植え、50年60年をかけて育てるのです。孫やひ孫のことを考えて木を植えたのです。その木が安すぎてはこの再生産のシステムが崩れます。崩れると再生されないでしょう。誰もが気のついていることですが、バーチャルなものに眼を奪われていると目の前にある本当の危機に気がつかないのかもしれません。


2005/11/18(金) 晴れ


[ 買い方回り ]
買い方周り


去る11月12日には、明日(18日)に開かれる「新東京木材商業協同組合」中野市場の記念市の買い方回りというのを初めて経験しました。中野市場で開かれる記念市は年に5回ほどになりました。私がこの業界に入った頃、もう三十年も前ですが、その頃は「8」の付く日が中野市場の市日で、月に3回から4回開かれていました。物は飛ぶように売れ、相手より高い値段を出して買わなければなりませんでした。どうしても今日競り落としていたいものでも、買えずに帰った記憶があります。市はこの近辺だけでも池袋市場、五反田市場、新宿市場や練馬市場、境市場などで行われたのですから、盛況振りがうかがえます。

さて、ここ数年の現実は、その勢いはありません。それでも役員さんの力で動員しています。今回はその要請に応えて初めて細田木材工業の川堰さんと「買い方回り」をして見ました。土曜日の午前9時に我が社を出発して、南に4店、一度我が社に戻ってきてから、北側を10店ほど、中野区をぐるッと廻ってきました。中野支部長なので、担当は中野支部でした。土曜日ですが、ほとんどのお店が開店していました。午前中というところが多かったようですが・・・

仕事をしている所、お客さんが来ているところは少なかったように思います。我が社を例にとってもこの夏以降、売上げが低迷しています。そういえば新東京木材も、「プレカット事業」が落ち込み、「建材事業」の利益率が低下しているといっていました。このような中で、市売事業は相対的には「頑張っている」ということになるのでしょうか。これも市売問屋さんの努力の賜物だと思っています。そこで、もう少し組合としても協力しても良いと思います。それはホームページ上に市日を出す。問屋の取扱商品をFAXする、などしか思い浮びませんが、やり方はあると思います。

そういえば昨日池袋市場にお昼過ぎに引き取りに行きましたが、出入口にトラックが列をなして止まっていて積み込みや荷降ろしをして引取りが出来ない状況でした。時間差で材料を納入してもらうとか、直接各お店へ配送する方法を検討しても良いのではないでしょうか。そういえば、以前十四日会でコンパネの共同購入を考えた時に、荷物は現場へ直送、伝票だけ新東京木材を通すという方法を考えました。

ともあれ、午前中に買い方回りを終え、お食事代として4500円、ゲットしました。


2005/11/17(木) 晴れ


[ 片付け ]
片付け

このところ、仕事が忙しくなく、作業場や倉庫を方付けている。そうすると十年はおろか二十年前に仕入れた材料が出てきたりする。もう色も黒くなってほとんど「ゴミ」状態である。まして材料の使い方もここ十年で大きく変わり、桧、杉の造作材は使われなくなったし、ピーラやアガチスの平割なども同様である。わずかばかりだが残ったまま、何かに加工して売ってしまおうか。

毎月、日本木材綜合情報センターの販売・仕入れ動向のモニターに参加しているが、そのコメントが参考になる。今回十一月の初めに参加したものに回答がついてきた。それを読むと木材は産地の価格が上がってきており、それに船賃の高騰、円安動向など、木材価格を押し上げるものばかりである。それにもかかわらず、販売価格は上がっていない。いやもうしばらくすると確実に上がってくるのだと思う。ホームセンターなどのチラシを見ても「合板の特価が消えている」という指摘もあった。

ただ上がり始めると、粗悪品が出てくることもあり、注意が必要である。小さな小売の材木屋としては商品のレベルを下げるのは命取りになるので、仕入れには気を付けなければならない所へきている。

さて、今朝もある工務店さんから「今は大工さん、忙しいの?」と聞かれ、遊んでいる人は少なくなったけど、仕事の量がまとまらないから、材木屋のほうへは見返りが少ない、と答えました。実際に売れていくものは決りきったもであり、量も増えているとは言いがたい所です。そういえば14日の理事会でも組合の直営事業も売上げは健闘しているのだけど、利益率が下がっているという話がありました。1%利益率が変動するだけで、赤字になるか「トントン」ですむかの分かれ道です。厳しい時代になりました。




2005/11/15(火) 晴れ


[ 帝釈天 ]
帝釈天


11月13日の日曜日、久しぶりにフリータイム。しかも早起き出来たので、二人で「ドライブに行こうか」と誘ってみました。午後1時からは哲学堂テニスコートでコートが取れているのでそれまでに返ってこなければなりません。中野に自宅から環七を北上し、奥多摩に行こうかと思いましたが、環七をそのままぐるっと廻って、葛飾柴又にある帝釈天を目指しました。寅さんの映画で有名な所ですが、彼女も私も訪れたことがなく、「それならば」と駐車場に車を滑らせました。この日は天気も良く、七五三のお祝いの家族連れが少しずつ集ってきました。ただいま、午前9時半。帝釈天の建物は映画で見るよりも小さく、境内も参道も同様でした。おみくじを引き、参道をぶらついて、咽飴、漬物に名物の団子を買い求め、江戸川河川敷に登り、矢切りの渡しを見ながら、団子を食らい、秋の午前中を有意義に過ごしました。

団子は「亀屋」「とらや」「高木屋」などが有名ですが、店先で作っているこじんまりとした店で買いました。蓬がたくさん入っていて美味しそうだったからです。

テニス場に行ってから「今朝帝釈天まで行ってきた」と彼女が言うと、すかさず、「鰻食べた?」「川甚行った?」などの質問攻め。皆さんいろんなことをご存知です。まあ、鰻は今度ですね。


帝釈天の二天門です。


2005/11/14(月) 曇り


[ 物覚えが悪くなって ]
物覚えが悪くなって



物おぼえが悪くなって何時何をしていたかが判らなくなっている。以前はメモを残していたのだけれど、ここの所省略したら、すっかり判らないでいる。忘れていいようなことは構わないけれど、仕事がらみのことまで忘れてしまっては身もふたもない。注意しよう。

さて、秋らしい陽気になってきました。スカット晴れた空を見ていると、身体を動かしたくなります。そこで仕事の合間にテニスに興じて、いい汗をかきました。9日の夕方のことです。軽トラックに池袋市場からの材料を積んで、その帰り道に哲学堂庭球場でテニスを30分ほどしました。汗をかいてまた仕事に戻りました。積んでいた材料はヒノキの9センチ角。哲学堂テニス場を駐車場に車をおいていたのですが。帰る頃には、プ〜ンと鼻にヒノキの香りが漂ってきて、この香りの強さを感じることが出来ました。材木屋ならやはり桧は欠かせません。



このヒノキの材料が3メーターもので2200円。4メーターもので3200円。これくらいが工務店さんへの卸価格です。これを加工したりすれば手間もかかりますし、ゴミも出るのでその分高くなります。今を去ること10数年前までは桧はもっと高いものでした。桧だけでなく杉もそうでした。私どもが売っている値段で山元から直接消費者に卸せるルートがあっても良いかと思います。消費者も再生産可能な単価で買うべきで、そうでなくては賢い消費者とはいえないでしょう。昔「我亡き後に洪水は来たれ」という本がありましたが、このままでは洪水を目の当たりにするようです。

木材は、曲がる、割れる、ねじれるは当り前の素材です。生きている証拠みたいなものです。人間もまた完璧な人はいません。欠点の多い人を巧く使って纏め上げていくのが人間社会の原点です。そのように昔の大工さんは素材を活かすコツをわきまえていました。欠点が気にならないように長所を伸ばしてあげる、それが必要だとヒノキの香りをかぎながら、感じています。



2005/11/10(木) 晴れ


[ 今年も菊を咲かせました。 ]
今年も菊を咲かせました。

今年も我が家のベランダで、菊を咲かせました。
今年は少し変化をつけたようですが、お分かりですか。


2005/11/04(金) 晴れ


[ 夜明けのトイレ ]
夜明けのトイレ


ここの所日中と朝晩の気温差が激しくなってきました。そのせいか年のせいかは定かではありませんが、夜明け前にトイレにおきることが増えています。大体5時台ですが、早いときは3時台もあります。父も夜は二時間おきにトイレに起きますし、義母も泊りに来ればそれ以上です。私も寝床からトイレまで12歩で行けるので、間に合わないことはないのですが、布団の中で「行こうか、もう少し様子をみようか」迷っている時が増えました。そしてやはり行くのです。

暗いうちにおきだしても、床は杉板の無垢ですからひんやりした感じはありません。部屋も寒くはないです。この環境に慣れてしまうと、なかなか他所へは行けませんね。しかもトイレの床はクッションフロアーにしました。万が一失敗してもふけば大丈夫なように作りました。ロンリウムならもっと良かったかもしれませんが・・・

つい最近まで、年取りになると「トイレのことばかり気にして」と他人事だったのですが、あっという間に自分に番が廻ってきました。これから寒くなって行きます。トイレの寒い家の方はくれぐれも用心してください。



2005/11/03(木) 晴れ


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[ 管理者:大野満生 ]


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