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時々更新mn日記

( 2004/07 ← 2004/06 → 2004/05 )


[ 今の建築 ]
今の建築

建坪40坪ほどの木造2階建て住宅があります。築年数は約30年。これを1Fはアパート3部屋に、2階を住まいに改造したいという見積もりが入りました。今、設計士の方の書かれた図面を見ながら木拾いをしています。間取りの変更があるので1階に12本ほど、2階も20本ほど柱を追加する反面、抜く柱もあります。そのため梁を補強したり、架け直さなければなりません。その位置や大きさは描かれていないので、こちらで勝手にある程度現状を想像して、間取りを変更した際に補強すべき大きさをはじき出しています。
又、2階の小屋裏をロフトとして使いたいという事ですので根太材や床板も拾っています。二階の面積が19.5坪ほどですが、ロフトの部分の大きさは約13坪ほど描かれています。少し大きすぎます。屋根を片流れにすれば、問題は解決しそうですが、屋根までいじりたくないとのこと。そうなるとロフトの部分は小さくなると話しました。小屋梁も丸太を使っていると思うので、それを架け替えないとワンフロアーで使えないだろうという事も伝えておきました。
そういえば、丸太やタイコ梁を使う事が減りました。私は多分、ここ十年間で2本くらいしか売っていないと思います。三階建てやロフトを作ったりすると横架材に丸太を使う事が無いからです。曲がった木はムクリを上にして横に使えば上からの力に対して強いので屋根瓦が重くてもその重さに耐えます。曲がった木でも使い道を持っていたのが「木造軸組み工法」でした。柱に使うとしても力の掛からないところに曲がった柱を用いたり、短く使うなど工夫して使いました。横に使う場合もそうでした。
しかし今の建築では、基本的につかえるのは直材だけです。窓周りに曲がった柱を使えばサッシは動かなくなりますし、ドア周りに使うとドアが開かなくなる可能性があります。実際、柱が曲がってしまって取り替えた事は何度かあります。杉でも桧でもそうなります。その恐れを軽減するためにはKD材を用いるか集成材を使うかです。ここ数年では危険を避けるために集成柱を使う事が増えています。
造作材も同様です。一番多いのが床材と同じメーカーの部材を窓周りやドア材に使う事です。次が集成材を割いて使い、栂材やスプルスのムク材を使う事は減りました。もっともラワン材はもっと減りましたが。(二十年前はラワンばかりでした。)
今のユーザーは木を見る事も使う事もなくなったのだと思います。材木屋や大工がサボったのでしょうね。大工さんも木材を使う事よりも「クレームの来ない住まいつくり」を中心にしなければ生きてゆけないのだと思います。
それでもユーザーは木にあこがれます。木のよさを感覚的に知っています。そこを攻めるしかないのだと感じています。

さて仕事は決まるでしょうか。





2004/06/28(月) 晴れ


[ 梅が丘の美登利寿司銀座店 ]
梅が丘の美登利寿司銀座店


行列の出来る店として知られている「美登利寿司」に行ってきました。世田谷区梅が丘に本店がありますが、今日は銀座の「ゆあ」に行く予定でしたので、その前に腹ごしらえをするつもりで寄りました。
店を探すと午後3時にもかかわらず、二十人ほどの行列が出来ていました。迷わず並んで待つ事30分。座敷にしますか、テーブル席にしますかと途中で聞かれたので「テーブル席」と答えた分だけ、少し時間が掛かりましたが、座敷よりもテーブル席のほうが良いです。(もっともカウンターを選ぶともっと良いかも)
ビールを頼み、後はお好みで注文してゆきました。一つ一つに値段が入っているので頼み易いシステムです。赤味に、中トロ、炙り、づけとマグロを中心に頼んだのですが、おいしかったのは穴子に雲丹。お薦めできます。

10貫ほど頂いてここを後にしました。

美登利寿司銀座店
03−5568−1212



2004/06/27(日) 曇り


[ SPAASO(スパッソ) ]
SPAASO(スパッソ)


イタリヤ語で「愉快」「楽しみ」「人を愉快にする」という言葉を店の名前に使っているスパゲッティー屋さん。新宿の小田急百貨店ハルクの地下1階にお店があります。
ここの特徴は何といっても量と単価です。「スパゲッティー全品M、L、LL」値段均一609円(税込み)なのです。LはMサイズの二倍。LLはMサイズの約3倍あります。
基本の種類は、野菜たっぷりのトマトソースなど5種類。コーヒーやウーロン茶は210円(税込み)です。
先日行った時は「鴨トロ肉ときのこのジンジャーソース」と「なすとベーコンのアラビアータ」のMサイズに飲み物をつけて二人で1800円。それでお腹いっぱいです。「ナスとベーコン」は少し辛味が強いです。鴨の方が食べやすく、きのこやさやえんどうが入って栄養価もたっぷり。スパゲティー自体もいい味だと思います。サラダセットやゼザートのついたものもありますので色々楽しめます。

待ち合わせにも便利な所にあるし、女性一人でも入りやすく、テーブルも大きくてゆったりしています。お近くにいらしたときには是非どうぞ。

スパッソ03−3342−1111




2004/06/26(土) 晴れ


[ コンパネ下さい ]
コンパネ下さい



一般の方が材木屋に買いに来てよく使う言葉に「コンパネ下さい」というのがあります。お客さんはこの言葉はベニヤ板とほぼ同じ意味で使う事が多いようです。「5ミリのコンパネ下さい」などといわれると「5.5ミリのベニヤ板でいいですか」などと聞き返してしまいます。材木屋の悪い癖ですね。
さて、コンパネは正式にはコンクリートの型枠に使うので「コンクリート用型枠合板」です。素材はラワン材です。サイズは12ミリのものが600X1800と900X1800の2種類。15ミリのものが900X1800。12ミリのものには塗装を施したものもあります。一番良く出るのが12ミリの900X1800サイズのものです。
このサイズのものは相場で動きます。嘗ては一年の間に1000円から2000円くらいまでの幅広い値動きがあり、投機の対象にもなっていました。

次に種類が豊富です。以前は国内産のコンパネが多種類ありましたが、現在国産で作っているところは少なくなり、大手では坂政合板くらいでしょうか。その坂政の☆3つクラスが一番値段も高く、品質も良いものです。続いて輸入JAS☆3、輸入JAS☆1、ノンJASとなります。値段の高い方から掲げてみました。
坂政☆3クラスは1枚1400円ほどしますので、高いと感じるかもしれません。どのレベルの材料を置くかは個々の材木屋さんの事情によります。ちなみに私の所では、「輸入JAS☆3」が基本です。値段もそこそこで床下地にも使えるので重宝です。どうしても☆4は必要という方のために910X1820サイズの☆4も用意しています。ただし、これはコンパネとは云わず下地・野地合板と呼んでいます。



2004/06/25(金) 晴れ


[ 家庭菜園 ]
家庭菜園


今年も家庭菜園に挑戦です。
自宅の北側のベランダは思っていたよりも日当たりがよいので、ここを利用して茄子、キュウリ、トマトにピーマン、紫蘇と栽培しています。苗を買ってきてから三週間ほど経ちます。今朝早起きしてキュウリと茄子を収穫し、茄子は浅漬け、キュウリはサラダの中身としました。どちらも瑞々しくて柔らかく、しかも甘味があります。これから朝の楽しみが一つ増えました。



手前から茄子、ピーマン、キュウリです。

2004/06/23(水) 晴れ


[ 美しくない仕事 ]
美しくない仕事



先日、古くからの友人に近況を伝えるメールを送った所、最近は「美しくない仕事ばかりだ」という返事がきました。

美しくない仕事?

この言葉から、ふと思ったことがありました。
今私が関わっている仕事は、リフォームがほとんどで、しかも床はフリーフロアーに一番安いベニヤの床板。壁はボードにクロスで、天井も同じ。間仕切りに使う木材もほとんどが外国産材。確かにベニヤは4☆になったし、クロスの糊もホルムアルデヒドを含まないものになっています。出来上がりもキレイではあります。
でも美しいかといわれると「?」

見える所に木を使うと美しくなります。美しくない場合もあります。
日本の木には上もあれば下もあります。木表もあれば、木裏もあります。横架材にも上下があります。
通常木表を目で見える方に使います。フローリング材も部屋の中に使うものであれば木裏を見えるほうには使わないでしょう。板を壁に縦張りするとしたら、根っこの方を下に、木が自然の状態で育っていた時と同じように使います。だから違和感なく目に優しくなるのだと思います。安心感がでるのだと思います。

ところが外国産の木では大経木から取った木では上下の判別が難しく、フローリング材などでも木の裏表関係なく本実加工が施されています。又積層材となったものでは上も下も表も裏も関係ありません。今木材が建てかかっている「林場」をみてもそういう材料ばかりになりました。

そういえば、建築学校で有名な先生に師事し、一人前の大工になって、設計士の仕事もこなしている人がいます。まだ30になったばかりですが、墨付けも出来るし、これからが期待されます。その人があるとき、杉の柱を逆さまに建てました。一本だけですが。それを見た年配の大工にすぐさま注意されていましたが、「学校では習わなかったのかな?」
少し前の話ですが、そんなことを思い出しました。

美しい仕事を作り出すのが材木屋の仕事かもしれません。



2004/06/22(火) 晴れ


[ 在庫管理 ]
在庫管理



タキロン(株)の波板には,L波板とSL波板とポリカがあります。色も透明や乳白色、ブラウン色など多彩です。しかも長さは6尺、7尺、8尺、9尺あり、新東京木材の建材課にはほとんどが在庫品としておいてあります。便利です。
さて先日SLの波板を6尺、7尺、8尺とそれぞれ注文した所、7尺が在庫切れだといわれ、納期が二日ほど掛かりますという返事でした。そこで在庫としてあるのだけを先にもらい、7尺は入荷したら引き取りに行くので携帯まで電話して欲しいとお願いしておきました。
2日後、電話が来て早速取りに行くと「7尺の透明ですか。こちらに在庫がありますね」といわれ、倉庫に連れて行かれ、上に置いてあった荷物をどけてパラパラとめくると「あら不思議」、無いと云われた波板が出てきたではありませんか。「在庫、見落としたんでしょうね」と倉庫の係りの人が言いました。受付と倉庫の人の連携はよければ一度で仕事は済みました。

この話を則ちゃんにしたところ、「ウチは?」という返事。
ウチは年に一度は在庫を取りますが、ふだんは私の頭の中だけです。「この辺に何が何枚。あそこの側に5本くらいはある」といった風に電話で聞かれると置き場所をいつも説明しています。
「もう少し整理して、同じものは同じところに集めておくとわかりやすいよね」
8月末が我が社の決算です。それまでに在庫品をわかりやすく並べ替えたいと思っています。



2004/06/21(月) 晴れ


[ 「WOODS」から ]
「WOODS」から



近所の商店街ではシャッターが下ろされ、テナント募集の看板が目立つようになりました。古い木造のアパートや中古マンションも家賃を下げて入居者募集をしています。かたや新築のマンション建築建設は衰えを知りません。そんなに作ると供給過剰になると思いますが、近所の空き地や駐車場はボーリングを始めています。
そんな中、値上げの季節がやってきました。木材、合板、石膏ボード、断熱材など普段売れている製品が一挙に値上げです。お客さんには7月にはいると何もかも値上げだと思っていて下さい、見積もりも今ならいくらだけど夏の仕事は一割アップですよと話しています。どれくらい言い値が通るでしょうか。
さて、仕事の方はというと前もって予定できる仕事が少なくなり、その日暮らしになりつつあります。まとまった見積もりは流れることが多く、来る仕事は車をとめて置けない交差点の角のビルの5階だとか、エレベーターから一番遠い部屋など、なかなか厳しいものがあります。
そんな中、今月の「WOODS」には、三國屋製材所の社長である渡辺哲行さんのお話が載っていました。先々月の月報委員会で行われた講演の中味が載っていますので、少し紹介してみたいと思います。

「勉強会とわたし」

本日は私が立ち上げてきた勉強会を中心にお話をしたい
現在52歳になりますが、自店に入ったのが30歳の時で22年になります。
材木屋として何ができるか、ということを考えた時、大工さんから室内の仕様決めが苦手だという話を聞き、床、壁、天井の色彩仕様の交通整理ができるインテリヤコーディネーターの活用を提案しました。
次に工務店さんと共に仕事をしていこうと考えはじめた時、「高断熱・高気密の計画換気の家」に出会い、その良さを体験した。(11月の東北の夜でも毛布一枚で寝ることが出来た)
惚れ込める工法にめぐり合えたということは、工務店さんと共にやっていける住宅がそこにあるということ。技術的に真似の出来ない住宅が工務店の手元にあれば、どんな施主が着ても勝負できるということ。価格競争するだけの住宅つくりから距離をおけるようになった。
平成7年から「世田谷の住まいを考える会」として勉強会を始めました。この勉強会を存続させる一番の源になったのが。三菱商事の「やすらぎ21」(現在は消滅)の応援でした。積極的に力を貸してくれたので勉強会は存続しています。
「高断熱・高気密の住宅」の工法は獲得したものの住む人の考え方、生き方、住まい方を理解していないことに気付きました。我々は売る側ですので出来るなら利潤の上がるものを売りたい、杉より桧、さらにムクのものをと。そうすると住まう人の気持ちが置き去りになる。最近は住まう人の立場にたつということを一番大切にしています。
現在、勉強会は工務店の情報収集の場として活用されています。新しい工法の話、工務店の悩みなど、一方通行でなしにキャッチボールの勉強会へと変化しています。良い悪いは別としてわたしは「商品に必ず情報を付けて売る」それがこれから大事だと思います。「ちょっと値段は高いかもしれないが、あそこで買えば色々な情報が得られていいな」と思われれば、しめたものです。
この先住宅の着工戸数は減りますが、リフォームは物凄い勢いで伸びていき、建設業界の仕事は減らないので、色々なものを追いかければ食べていける感じがしています。
何にせよ、叩くのは大工さんです。その大工さんを束ねて一緒にやっていこうという囲い込み、協働意識がないと大工は逃げていくのではないでしょうか。
私が目指していこうとしているのは「工務店さんと共に元気になって流通として頑張っていこうという材木屋です」

渡辺さんとは幾度か面識があります。渡辺さんの勉強会に一度参加させていただいたこともあります。先日の話は仕事の都合で聞く事が出来ませんでしたが、「WOODS」上で話された事を目にしました。肉声できくともっと迫力があると思いますが、以前から耳にしていた「大手と競争しない道を探れ」「一人前の大工の貸し借りしよう」などを思い出しながら読ませてもらいました。



2004/06/15(火) 晴れ


[ 櫻屋 ]
櫻屋


三週間ほど前に教えてもらった「そばや」で、一度どんなところか食べに行きたいと思っていました。その日は突然きました。
13日の朝起きると、夜明け間近に降り始めた雨が上がり、傘のいらない状態になりました。そこで「ドライブでもしようか」となり、それなら行ってみたい蕎麦屋があるので、そこを目指しました。
教えてもらったのは川崎市麻生区にある「櫻屋」(044-989-2776)
ナビに電話番号を入れると音声案内開始。中野からだと環七に出て世田谷通りを真っ直ぐに行き、柿生から右に入って一キロ半ほど走って左に曲がり、山の中へと進んでいった所だとのこと。サッカーの「フロンターレ川崎」の練習場の目の前です。

旧民家を移築したというかやぶき屋根の大きな暖簾の掛かったお蕎麦屋さんで、ここのお薦めは各テーブルに置いてあるお惣菜の数々。約20種類あり、それがなんと無料で好きなだけ食べられる。ジャガイモ、サトイモの煮っ転がし、メンマ、ネギの酢味噌和え、マカロニサラダ、大根、とうもろこし、沢あん、梅干、キュウリとワカメの酢の物、白菜のおしんこ、金平、おひたし、ネギとハムのピリ辛、コロッケ、シンジョウ、ナスのにびたし、たけのことインゲン、杏仁豆腐etc。
このお惣菜を食べながら、もりそばを頼む。お粥もついてきて1800円。

常連さんが前に座っていたので、ここの話を聞く。テレビに二回も出るようになってから人出が俄然増えた。惣菜も前は3種類くらいだったとのこと。お昼の時間帯だけの商売で11時半くらいまでに入らないと混んでいるとのこと。天ざるは2人で一つ分けるくらいでよい、月曜日が定休日。など。

食事を終えると横に東屋があり、そこで珈琲とお汁粉の無料サービス。あけたら閉めることと書かれた缶の中にはビスケットが入っているなど心憎い演出もあり、一息ついてからここを後にしました。今度は天ざるに挑戦だね。





2004/06/14(月) 晴れ


[ 2班の会合 ]
2班の会合


6月9日には中野支部の第2班の会合が開かれました。場所は中野駅南口の三河屋です。今回は初孫誕生や来月に結婚を控えている方がいておめでたい話で盛り上がりました。さらに秋に行う予定の第2班の旅行については時間を割いて話し合いました。
場所に関しては長野県扉温泉を予定しています。露天風呂がついた部屋を予約していただいたそうなので、そこまでの足をどうするのか、どこを見学しやいのか、色々な意見が出ました。秋の紅葉のシーズンでもあるし、行きや帰りの時間が中央高速を使うと読めないので、今回はJRを使うことになりました。その他はまだ決まっていませんが、9月までに予定を出したいと思っています。



2004/06/10(木) 曇り時々雨


[ 白栄会旅行 ]
白栄会旅行


6月6日、7日は「白栄会」の旅行で福島県は母畑温泉まで行ってきました。
6日の朝、白川建設株式会社の前から「はとバス」のに乗り、先ずは茨城県の「西山荘」を目指しました。ここは水戸黄門でおなじみの徳川光圀が60台半ばから隠居した場所として知られており、山あいの清楚な感じのするところでした。ここで印籠を買い求め、次は袋田の滝です。
滝を見る前に昼食となり「思い出浪漫舘」という所で食事を終えたところへ、私の住む弥生町二丁目町会の方々とばったり。偶然ってあるものですね。

「袋田の滝」へは専用のトンネル通路が出来ており、そこを抜けると目の前に滝が広がる仕組みになっています。滝が4段に分かれているところから「四度滝」とも呼ばれており、なかなか壮観でした。




滝を後にするころから雨が降り始め、バスは一路母畑温泉「八幡屋」へ向かいました。ここの温泉はつるつる、すべすべ。今まで行った所では下呂温泉に近いかな。気持ち良く浸ってきました。宴会、二次会と続きラストはここのショーでした。宝塚風の歌と踊りで30分。温泉場で見たのは久しぶりでした。



さて次の日、小名浜で昼食を取り、お土産を買いに。
10数年前に来た時には、小名浜港の一角にお土産屋さんがありましたが、いまでは少し離れた所に「いわきららミュー」という大きなお土産センターに変化していました。レストランやゲームセンターなどもあり、魚だけでなく、若者も来やすいように作られていました。



ここでいくつかの生ものを買い、バスは南へ。次は五浦観光ホテルの中での日帰り湯で汗を流して東京へと戻ってきました。

今回感じたのは時の流れです。同じようなコースを12年前に通りました。母畑温泉の八幡屋もその時に昼食場所として使いました。そのときの八幡屋さんは建物がL字型に作られていましたが、7年程前に真ん中を囲むように逆L字型に増築し、真ん中は全部吹き抜けとなり、バブル崩壊後に倍以上の大きさになりました。豪華な宿だという印象はありますが、食事は特別なものはありません。お湯は良いですが・・・
ともあれ、10年も経つと変化が大きいと感じた旅行でした。



2004/06/08(火) 晴れ


[ 十四日会例会 ]
十四日会例会


6月3日には14日会の例会がありました。おりしも中野区の大久保通り沿いで屋上駐車場から車が転落した事故直後だけに、その話題がまず出ました。近くに住む原康さんは「見てくれ」と方々から電話が入り、行ってきたとのこと。十四日会に来るなりデジカメに収めた事故写真を見せてくれました。裏返しになった車や片づけ作業が収められていました。運転手は救出され、小学5年生の子供が重傷を負った事故ですが、現場周辺を知る私などにとって「よく車がいなかったなあ」という感じです。

さて、この日は7月の例会について何をするかを決めました。これまで納涼会ということで地引網や釣りなど色々な企画がありましたが、今回は昨年に引き続いて中野市場を使って「バーベキュー大会」を開くことにしました。会員の家族や中野市場を利用する方々、さらに新東京木材の職員の人達は新人も増えたので、数多くの方に参加していただいて親睦を深めたいと伊藤会長が話されました。

ところで中野市場の職員さんは朝7時には市場に来て段取りを初め、夕方は6時半までは仕事をしているとのこと。木材を取り扱う人たちの労働時間が長いのを改めて知らされました。あまり広くない市場を有効に使って良材を効率よく手配するのは中野市場の加藤所長。これからも手腕が期待されています。

新東京木材商業協同組合は木材市場と直営のセンターから成り立っており、値段は高めですが、良材を置いている所として知られています。実際材料は良いですよ。このレベルに慣れると産直住宅の材料や地方の市場のそれは使えなくなります。一つ一つの材料は高めですが、建築費や住宅に関わる材料費は8%前後なので、全体から見れば「大した事はない」と思っているのが材木屋としての感覚です。材料費と人件費の割合は都市部では4対6くらいだといわれています。時間をかけないで仕事が完成すれば結果として安いものになると思っています。国産材である杉や桧材もKD化が進み、あるいは天然乾燥した材料が増えてきました。木材を生産するほうは苦労して材の精度を高めてきました。後は我々流通に関わるものがどういう提案をしていくかです。私の自宅には一部ですが、杉材を見えるところに使っています。日焼けしたり、傷ついたりしてきました。それに愛着を感じるようになってきました。いつも優しく迎えてくれます。

会終了後、則ちゃんと中野駅で待ち合わせ、大久保通りで起きた先ほどの事故現場も見に行きながら家路につきました。


杉の羽目板は触って暖かく、目に優しい。



2004/06/04(金) 晴れ


[ 「J−FRAME」 ]
Jフレーム


集成梁+金物を使った工法はここ十年ほど、特に阪神大震災後には注目を集めるようになってきています。
私が初めてみたのは、おそらく日東木材産業の「ロケット工法」だったと思います。今から11年ほど前に行った14日会の旅行のときでした。それからしばらくして鉄骨で建てる予定の図面を「木造で建てたい」という依頼があり、日東産業で見聞きしたことを基礎にして集成材とプレカットを組み合わせれば建てられるだろうと考え、竹内木材工業(株)さんにお願いしてプレカット加工の図面を起こしてもらいました。その建物は二階建てでしたが、1階に3間X3間という大空間があり、そのスパンを保つために梁背450ミリの集成材を用いてたてました。

さて、5月27日には、(株)ジューテックが主催して「J−FRAME」の現場見学会がありました。場所は世田谷区千歳台。小島木材の現場だということでした。早速出かけてみると小島木材の小島茂さんのご自宅でした。1階に仕事用の車を二台置きたい。そのために6Mスパンが欲しい。材木屋だから木造在来で建てたいなどの希望を考慮して「J―FRAME」を選択したとのことでした。

「J−FRAME」の説明は(株)ジューテックの橋田さんからなされました。それによると
施工のメリットは
1=狭小地における、プラン提案力が上がる
2=スパンは最大6Mですので、大空間が実現します。
3=建物重量は木造と同等のため、地盤改良や基礎構造の追加が発生しません。基礎は通常の巾150ミリを採用。アンカーボルトは16ミリです。

などです。

今回の建物は3階建て木造住宅であり、構造材はプレカットされたものです。梁もドライビームや集成材をごく普通に使っています。ただ、1階に大空間が必要だったので「J−FRAME」を二ヶ所取り入れていました。(梁背は360ミリでした。)
売る方の側からするとこれで建てることによって構造材や下地材などの木材を建材会社が取り扱うことができるということです。当然内部の造作材に関しても売り込みを掛けてくるでしょうから、おいしい商品にしたいのだと思います。

私の感性からすると普通にプレカット+集成材で建てても良いのではないかと感じてきました。ともあれ評価はそれぞれです。


外観です。プレカット加工は新潟の(株)トーアです。14日会でも研修に行きました。


中央部と奥の集成梁の二ヶ所が「J−FRAME」を用いた場所です。
「柱勝ち」使用で梁は専用の金物で留めています。


基礎のほうはこんな感じ。

小島さんといえば東京新宿木材市場の中にある「協栄会CAN」ですね。
http://www.tsmi.co.jp/can/



2004/06/02(水) 晴れ


( 2004/07 ← 2004/06 → 2004/05 )


[ 管理者:大野満生 ]


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