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標準小売価格表
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標準小売価格表
我々は商人ですから「品物を安く買って高く売り」その利ざやで生活をしています。物を売る時にその木材や建材に対する薀蓄を述べたり、ノウハウを付けて売ることもあります。また配達を行うことも多いのです。商品単価は仕入れの値段から適正な利幅をとって売っています。その際、参考になるのが例えば、標準小売価格表です。新東京木材の場合、600程度の品目について「これくらいの値段で売ることができる」というメルクマールを示してくれています。
さて、いくつかの木材団体が集って「どれくらいの値段で仕入をしているか」という機会に恵まれたとしたら、どんな話を致しましょうか。昔、中野に十四日会が出来た時に、私の所では耐火ボードの仕入れ単価が下がりました。仲間に大量仕入れをしてくれる所があり、そこの値段を基準にしてそことは同等ではないですが、仕入れ単価が以前より下がりました。会を作った結果実利が生まれました。十四日会を一つのミニ会社と捉えると問屋の側も値段を下げざるを得なかったのですし、下げることによって安定的な受注を今までよりも期待できると考えたからかもしれません。時としてまとまりは大きな力を発揮します。
今、例えば新東京木材の中で特定の品目について年間で計画的に仕入れることが出来るとするとかなり仕入れ単価が下がるのではないかと考えるようになってきました。幸い組合もパソコンを導入し、どういう商品がどれくらい売れるのか、月別、メーカー別など分析する道具を手に入れています。それを仕入れに活かす時がきているように思います。良いものが安く手に入ることになれば、利幅を確保することも出来るし、ホームセンターに対して対等の力を発揮することが出来るのではないかと思うのです。
数ヶ月前のことになりますが、東京木材商組合の「標準小売価格表」を目にする機会に恵まれました。こちらは191品目。新東京木材よりも数量においては少ないですが、この二つを対比するだけでも面白いことがわかります。 二つの価格表を比較してみると一割以上単価が違う品目がかなりあります。片方がKD材で今一方がグリーン材など、直接比較できないものを除いて新東京木材側が一割以上高いものが38品目。逆のケースが16品目くらいあります。
材商が高く設定してあるものは、桧の小角類、欧州赤松の造作類で、新東京木材の方が高いのは青森ヒバの土台、加工胴縁、ナラやブナのフローリング。建材では針葉樹合板やシナベニヤ、断熱材、フレキ、防水ボードなどが高いです。 また杉の柱や防注土台なども5%前後新東京の方が値段は上でした。
この結果から今一歩踏み出してお互いの組合がどれくらいの値段で仕入れをしているのかがわかると、それぞれ安い方の単価で共同仕入れできると思うのですが・・・
2004/04/30(金)
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