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木材問屋は何処に
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木材問屋は何処に
新東京木材協同組合に参加している木材問屋さんは、7社です。新東京木材は複式市場ですので、組合の直営部門と問屋に分かれます。直営部門と問屋の売上げ比率は6対4から7対3くらいに広がっています。 木材が売れていた時代が過ぎ、ここ十年で木材の売上げはガクンと落ちています。木材は高いと思われていましたが、今では安いということが一般の方にも判るようになってきました。 先日も新東京木材では記念市を開きましたが、参加者は確実に減っており、木材の売上げも同様です。私のところにしても、木材は主要な販売商品ですから、品切れをおこすことはしませんが、余計に置いておく事も無くなりました。必要な分を必要なだけ買っておく様になりました。以前でしたら問屋さんと「お付き合いで」木材を買うということをしていましたが、それさえも無くなりました。 今新東京木材商業協同組合に参加する木材問屋は7社と書きましたが、20年前には倍はいたと思います。今回の記念市の後、問屋さんから「売上げにもうちょっと協力を」という電話をいただいたのですが、断りました。もうそんなに在庫を置く時代ではなくなったのです。 そうなると新東京の問屋さんは売上げが減少していくだけだと思います。我々が木材だけでなく、建材や住宅機器に手を出し、工事物件まで取り込んで売上げを確保しているのに、木材の問屋さんは組合員以外に売り先を広げられず、取扱商品も、苦労して探し当てた「佐川産業」のアトピーキラーなど杉の羽目板材も同等品を直営センターで取り扱われてはかわいそうです。
問題は木材価格の低迷であり、使用量の減少であり、これは激減しています。そこで問屋さんでも売り先を広げられるようにしなければますます低迷するだけでしょう。 最近、機関紙である「WOODS」を使って問屋さんの取扱商品が紹介されていますが、この方向はもっと追求されるべきです。 と、感じています。
2003/12/29(月)
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