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時々更新mn日記

( 2003/04 ← 2003/03 → 2003/02 )


[ 月報委員会での話 ]
月報委員会での話



去る3月18日には、月報委員会が開かれ、そこでは、安宅建材(株)の菊地さんの講演がありました。内容は「建築基準法改正(シックハウス対策強化)にからむ合板関係の対応」でした。
シックハウス対策を推進するため、このたび建築基準法が改正され、居室におけるホルムアルデヒドの室内濃度については、平成9年に厚生労働省が定めた指針値(100μg/立米、25℃において0.08ppm)を具体的基準として、この指針値を上回らないようホルムアルデヒドを放散する恐れのある建築材料については、換気回数と当該建築材料のホルムアルデヒド放散速度に応じて、その使用面積を制限する事となりました。

この制限においては、一定量以下の放散速度しかない建築材料については、無制限に使用することが認められますが、現行のJAS規格ではこの放散速度に対応する基準が設けられていないので、このためJASを改正し、FC0のさらに上位のグレードをもうけ、これに対応することとなりました。(今回新しく設定のグレード=平均値0.3mg/L=F☆☆☆☆と表記されます)

下記にJASのホルムアルデヒド放散量基準を掲げますが、居室の壁、壁及び天井ならびに開口部に設ける建具の室内に面する部分に「ノンJAS及びFC2」のものは使えなくなります。また、FC0のものも使用面積が制限されるので、これからはF☆☆☆☆と表記されたものを使っていくことになるでしょう。
このため、国内の各合板メーカーでは、FC2の生産中止を予定し、F☆☆☆☆とF☆☆☆のものを販売していく予定との話でした。これに対して輸入合板の対応は、「下地用合板の発注停止、生コンパネの発注削減」と同時に下地合板に変わる商品を開発しているとの事です。
又、現在でもF☆☆☆☆に相当するものは「特類のFC0」であることも教えていただきました。

JASのホルムアルデヒド放散量基準の表。
F☆☆☆☆=平均値0.3mg/L、最大値0.4mg/L=規制対象外
FC0はF☆☆☆=平均値0.5mg/L、最大値0.7mg/L=使用面積を規制
FC1はF☆☆=平均値1.5mg/L、最大値2.1mg/L=使用面積を規制
FC2はF☆=平均値5.0mg/L、最大値7.0mg/L=使用禁止
ノンJASは使用禁止


菊池さんのお話では現在国土交通省で、どのグレードの合板や建材が何処にどれだけの量使用できるのかについてはマニュアルを作成中との事で、五月の連休過ぎにならないと概要が分からないとの事でしたが、消費者保護を目的とした法律ですので私たちにも直に響くものとして、勉強を続けていかないといけないと思います。

またこの講演に先立ち、住建センターの加藤所長から奥多摩あたりの杉材も伐採されることはあっても植林するまでにいたらず、このまま十年を経ると土地が荒れ、東京の水も飲めなくなるのでは、といった話がありました。高知県のように「森林環境税」なども検討されないとこの国は危ういかもしれないと思っています。




2003/03/27(木) 晴れ


[ 再び志賀へ ]
再び志賀へ



去る3月21日、22日、23日は久しぶりの連休。ここを利用して、二人で志賀高原へスキーを楽しみに行きました。

21日、昼に蓮池に着くと早速身支度して蓮池、丸池、サンバレーとこのお正月に来たコースを滑りました。この日はお天気も良く、暖かな日差しの中、10数本滑りました。

次の日は横手山に行ってみることにしました。バスで硯川に移動してリフトで頂上まで行きました。さすがに2305Mになると木々に雪が凍りつき寒く、身支度を万全にして、まずは腹ごしらえ。テレビで紹介された峠のヒュッテは11時前なのに満員。美味しいといわれているパンとボルシチでお腹を満たしましたが、落ち着いて食べていられませんでした。その後、渋峠、横手山、熊の湯の各スキー場を周りました。横手山では頂上から見た北アルプスの雄大さに感動し、また滑り降りたあと見上げた横手山の高いこと。自分が滑り降りてきたのが信じられないくらいでした。この日は本数こそ少なかったですが、距離はだいぶあったと思います。

さて三日目もスキーになりました。私が初めて志賀にきたとき滑った三年前のコースに挑戦してみました。プリンスの西館のところに車を止め、先ずは山の神スキー場。続いてゴンドラに乗り、焼額へ。ここからダイヤモンドで数本滑り、歩道橋を渡って一の瀬ファミリーへ。ここ昇りだけ動く歩道橋になっているのにびっくり。数年前との違いを感じ取ってきました。リフトで揚がると今度は寺子屋スキー場を目指しました。一山裏側に「スキー場があるなんて」全く知らずにいましたが、ここは雪質も良く滑りやすかったのです。ここで三本、その後一の瀬ファミリーのパノラマコースを降り、今きたコースを逆にとって駐車場まで戻り帰路に着きました。
さて私の腕前は数年前よりは確実に上手くなっていますが、身体が縮こまって大きな滑りが出来ていません。後は脚ですね。10本滑ると踏ん張りが利かなくなってきます。最後の滑りでは脚がもつれ、転びました。余計な所に力が入っているので疲れも人一倍。力が抜けてくるといま少し上手く見えると思います。

とは言うもののリフトを乗り継いでいろいろな場所に移動できる志賀の魅力に取り付かれた三日間でした。



横手山の山頂から


熊の湯から



焼額の山頂です。


動く歩道はこんな感じ。





2003/03/24(月) 晴れ


[ 使用木材の種類は減り、部材化はすすむ ]
使用木材の種類は減り、部材化がすすむ




先日建てさせて頂いた住まいも完成が近づいた。ここで使用された木材は土台、柱120ミリ角。間柱27X120。筋違45X90。下地材で30x40。あとは破風板の下地として24x180が少し。これだけである。床は24ミリのラーチ合板。壁と天井は15ミリの強化ボード、屋根が12ミリのラーチである。また床下に30ミリのスタイロホームを入れ、壁と天井用に100ミリのグラスウールを用いた。
梁背は様々だが、使う木材の種類は減った。

又、今回の建物は造作材には既製品を用いたが、リフォームなどで無垢の木材を使う場合でも発注書が細かくなっている。
例えば、仕上がり寸法で
2100x30x185=2丁。850x30x185=1丁。
600x25x85=2丁。800x25x85=2丁。
2200x7x60=3丁。

などと来る。
使う寸法で使いたい量だけ注文が来る。樹種にもよるが自分の会社にある在庫をつぶして作るか、全て外注加工するかしばし思案している。そして外注加工してしまうことの方が増えている。長さ、幅、厚みと検討していくと外注加工した方が安く上がるからである。
かくして、我が社の在庫は減らずにいる。



2003/03/19(水) 晴れ


[ 安芸の宮島、雨の錦帯橋 ]
安芸の宮島、雨の錦帯橋



3月16日朝、広島のホテルの5階で朝粥定食を食べる。外に池が設けられており、鯉が泳いでいた。そこへ鷺が一羽舞い降りた。そのとき外は小雨だった。先日中国木材を研修した十四日会の面々は、今日は原爆ドームを見た後、宮島と岩国へ向かう予定になっていた。昨日の予想では、天気は回復するものと考えていたが、どうやら無理らしい。
午前9時過ぎ、先ずは原爆ドームから平和公園に向かう。私が広島を訪れたのは3回目である。40年前と20年前だからこの地にはそれだけの時間を措いて来ている。40年前に見た原爆ドームの記憶を重ね合わせてみるが思っていたよりも小さな印象受ける。平和公園は整備されており、前の日には反戦集会が開かれていた。ブッシュとブレアのイラク攻撃が始まろうとしている今、このドームが語りかけるものは大きい。国土を焦土と化する事で問題が解決されるとは思わないのだが。

さて、今回は平和記念資料館には寄らずに宮島を目指した。宮島口から渡し舟に乗り厳島に渡る。40年前はそうだったが、今はカーフェリー。厳島に着く頃から雨足が強くなる。傘を買い、歩く。その日は大潮だったが干潮は午後2時過ぎ。11時頃では水も引いていないし天気も悪いので大鳥居の近くまで行くことは出来ない。以前に来た時に行った記憶がある。回廊を歩き朱印をもらう。少額の寄付をしたら「杓文字」のお札がいただけたのでこれをお土産にした。神社を後にして千畳閣に向かう。ここは豊臣秀吉が作らせたところだそうで、案内には、桁行正面13間、背面15間、梁間8間、素朴単層で屋根は本瓦葺入り母屋造りの大伽藍、と書いてある。天井が張ってなく、小屋組が見えるので私ども材木屋には勉強になるし、ここは開放感があり、暖かな時にゆっくり昼寝でもしたいと思って帰ってきた。

宮島口へ戻り、「あなご飯」をいただき、岩国へと向かう。錦帯橋は架け替え工事が終わり、渡り初めにぶつかった。お蔭で50年前の第一・第二橋、二年前に出来た第三橋、そして今回の第四橋、第五橋とこの50年の間でどれ位橋が変化していくのか、その歴史を足の裏で確かめてきた。桧の香りが心地よく、お腹の中まで香りを詰め込んできた。シロヘビを見、ロープウエーでお城に登る頃には、霧が濃くなり、城下を一望することは出来なかったが、今回は私が初めてこの地方を訪れた40年前と同じコースをたどり帰路に着いた。
雨の中、よく歩いた一日だった。





1966年8月の原爆ドーム


2003年の厳島神社


1966年8月の錦帯橋。


2003年3月の錦帯橋。綺麗な橋になりました。


1966年8月、岩国城から見た錦帯橋。
今回も晴れていれば、こんな景色が見えたかも。


2003/03/18(火) 曇り時々雨


[ 中国木材(株)へ研修旅行 ]
十四日会研修旅行


去る3月15日、16日には十四日会の研修旅行で広島県にある中国木材(株)を見学してきました。見学させていただいたのは、郷原の工場(総面積37900坪)と本社のある呉工場(総面積39700坪)です。郷原には、プレカット工場、乾燥施設、集成材工場、乾燥材加工棟などがあり、呉には貯木場に始まり、工場が八つ。とにかくスケールの大きさに驚くばかり。あまりのでかさに「笑うしかない」状態でした。

見学が一段落した頃、社長である堀川保幸氏のお話を聞くことが出来たのも収穫です。堀川氏は、高品質の商品を低価格で供給するという課題をもうけ、それを着実に進めているかのようでした。
ひと船ごと仕入れる、それも一港積み・一港降ろしが基本。港の脇には、製材工場。集成材工場、乾燥設備。それらのオートメーション化。24時間体制の確立など、製材工程での効率化を計りながら、その一方で物流のコストダウン、つまりプレカットなり住宅をターゲットにして売れ先をしっかり掴んでいくこと、又現実に掴んでいることも話されました。これらは「強度、精度、乾燥」という課題をクリアーした商品である「ドライビーム」を武器にしたからこそ出来ているのだと私なりに感じてきました。又、将来像として九州の目粗な杉を米松と組み合わせて新たな集成材を作ろうと模索していることにも触れられました。そのため九州の伊万里に工場が新設されるそうです。これらは米松の原木が減ることも予想される中で、次の手を常に心がけており、攻めの戦略をとっているようでした。

それにしても、よく歩きました。
製材工場は三層、四層になっていて原木が二階、三階、四階と上に登っていくと製品になるように仕組まれていました。又乾燥施設でも、釜の開け閉め以外は無人車で運んでいるところなどオートメーション化が進んでおり、その工程を見学者である我々は、階段を上り下りしながら、見聞きしました。
若くないとここの工場見学は出来ないと感じて来ました。また、「中国木材」の物つくりの工程は「もみじ饅頭」を何千倍、何万倍にして作っているような印象を受けて帰ってきました。



郷原の工場の乾燥施設。



同じく、釜を開けたところ。



無人車です。



参加者でヘルメットの似合う人は誰でしょう。


以下は中国木材のパンフレットより、






2003/03/17(月) 雨


[ 「旅想」 ]
「旅想」


大学生時代からの友人が昨年9月から発行している同人誌で、「旅に関することなら何でもOK」というものです。趣旨がおおらかなので、私も同人になり、2号から寄稿しています。

最近、4号が届きました。
この中で私は自分の生まれた所の風景を思い出すままに書いてみました。私が生まれた1951年と1956年頃の我が家の周辺の話です。書いているうちに思い出すことも多く、「あれを忘れた」「まだ書くことがあった」などと思うのですが、文字数も気になるのでやめました。書き終えて読み返すとなにやらわけのわからない文章になっていましたが、51年と56年の間に店が出来、家が立ち並び活気の溢れる「町」が形成されてきたことを実感として持っています。私は街に生まれ、そこで育ち、今又そこで生活しています。小さな商店が店を閉め始め、歯抜け状態が目立つこの頃ですが、コンビニが出来る前でも、この町は暮らしやすかったことを伝えていきたいと思って書いてみました。

次に何を書くのか決まっていませんが、気軽に読んでいただけるものを書いて見たいし、又同人の方々も伸び伸びと書いていらっしゃいます。ご希望の方がございましたら、大野までメール下さい。3号、4号が5部くらい残っています。
mndaiki@nifty.com

ちなみに第3号には、54日店を閉めて四国八十八ヶ所めぐりをしたという団子屋さんの話が載っています。良い出来ですよ。




「旅想」の第4号です。


2003/03/11(火) 晴れ


[ 風邪 ]
風邪


今年は3回も風邪をひき、特に三月に入ってからは、熱が上がり、節々も痛くて、辛い毎日を送っています。医者にも行き薬を飲み、則ちゃんに看病してもらっているにもかかわらず、すっきりしません。以前なら一日休めばたいてい直っていたのですが、今回は長引いています。
3月5日は特別な日だったのですが、お義母さんと三人で家でうどんを食べました。

さて、このHPも三年目に突入いたします。
早いものです。これまで見ていただいた方々ありがとうございます。
これからもいろんな事を書いていきたいと思っています。



2003/03/07(金) 雨


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[ 管理者:大野満生 ]


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