[
間取りの不可思議
]
|
間取りの不可思議
8畳の書斎の上に10畳の子供部屋を造った住まいがある。完成が近づいて先日の月曜日に施主の子供が自分の部屋を見に来た。幼稚園児だから飛び跳ねる。広いから走り回る。下で仕事をしていた大工に音が響いた。 この建物の床は24ミリのラーチ合板にへーベルを敷き、その上にベニヤ、遮音ゴムそしてフロアーといった具合でかなり、音の問題を考えた造り方をしている。それにもかかわらず、思ったより大きな音だった。そこで1階の天井裏に断熱材を足す事にした。今回使用したのはニットーボーの「暖冷マット」だったが、このように大工は気持ちをこめた仕事をするものなのである。 入れたら、どうだったと聞いたら、 「音の感じが柔らかくなった」と答えてくれた。 子供が走り回るのはほんの数年。大きくなれば自然とそういうこともなくなり、階下に居ても気にならないとは思うが、今回は下が書斎ということもあって、そうしたとのこと。 建売でない「住宅」だから気も使うのである。
2003/02/26(水)
|
|