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有限会社 大喜
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Update 2006年2月9日
Ver.5.6.1
 
 
今月の市場から
 

5、今月の市況(2002年4月)

 今月は木材の売上が少なく、ケイカル板、スタイロボード、屋根材などを工務店以外のところに卸していた。市況に関しては先月号と変わらない。

そこで、十年前の資料に目を通してみた。こんなことが書かれている。

 「セリが終わった時点で市場の使命は終了。小売業は時代と共に変化してきている。今時代はプレカット。市場で売れるものはタルキ・羽柄材。市場で扱っていく品物は問屋同士合同で考えていく。市場はセンター化。付加価値をつけて木材を売る。売り先をユーザーにも広げる。」等々。

これは十年前の月報からである。この十年間どれほど進歩したのか。

 例えばプレカット。プレカット工場自体が進化して、構造材だけでなく、羽柄材や合板までカットされて現場に収めるようになってきた。首都圏では7割以上がこの方法に頼っている。いくつかの点に留意すれば、プレカットで建てた建物で充分である。

 プレカットが主力となったので、どの市場でも自社工場を持つようになった。工場を活用して仕事を取り、我々材木店に利用してもらい、また市場問屋からは構造材を提供してもらうなど、相互にメリットを求めている。

 そうなると、市場で売れていくものは特殊な材か、ごく一般的なものになる。今市場で梱包もまま売れているものは10種類くらいではないかと思う。後はバラ出し。市場自体がセンター化している。

 例えば新東京の組合には直営のセンターと市売り問屋とが木材を扱っている。昨年までは両者の売上比率は同じくらいだったが、ここへ来て6対4で直営部門が優勢となった。直営ではバラ出荷、配達などのサービスがあるが、市売りでは、それが少し遅れた。また市売り問屋一社で材料が間に合わないことも多く、その点でも遅れをとっている。木材を見る眼の確かさや、単価面での交渉などは問屋さんの方が「融通が効く」が「総合力が欠ける」。この点は改善して欲しい。

 木材の売上は落ちているが、自然素材を使った住宅も志向され、国産材の内装材を床や壁に使う仕事が増えている。無垢のものを部屋の中に用いるようになった。このため、売り先をユーザーに広げることで新たな木材が売れる可能性もあり、またこれをしなくては未来も無いところに追い詰められている。

 例えば、組合のHP上に杉の内装材のサイズ、価格、施工方法などをのせてPRすることも一つの方法である。また木材市場を用いたイベントの中で木材を見てもらい、需要拡大に務める必要が出てきた。木材が右から左に売れていく時代は過ぎている。


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