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有限会社 大喜
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Update 2006年2月9日
Ver.5.6.1
 
 
今月の市場から
 

21、今月の市場(2004年11月)

 我が社の決算月である8月までは前年並みに推移していた売上げも10月、11月と月を追うごとに下がり、岐路に立たされている感じがしています。売り先が大工・工務店から不動産屋、リフォーム屋に移り、売れていくものも構造材や造作材から下地材、耐火ボード、パーティクルボード、ケイテン材などに変化しました。私は木材業界に25年ほどいますが、この一年間で特筆すべき事がありました。それは新築木造住宅が一件もなかったことです。初めてする体験に戸惑いを隠せません。それでも年間売上げ高は前年比12%アップしました。利益率は若干下がりましたが、黒字決算でした。

 何が売れたのかと考えていくとマンションリフォームと工事物件が売上げを支えたと思います。この一年は屋根やサイディングの材工仕事で金額を稼ぎ、マンションリフォームでは、床と建具まで確保できた仕事が多かったように思います。

 またこの一年は数多くの見積もりをしましたが、決まった仕事が少なかったのも印象的でした。成約できた仕事は他の会社から既に見積が出ていたものが多く、「あと出しじゃんけん」の世界でした。

 10年ほど前に業界の先輩から、これから材木屋が売るものとしてプレカット、サイディング、水廻り、ドア、床暖房と教わりましたが、これは「金額の高いものを押えなければ駄目だ」という風に今では理解しています。このようなものまで売れる、つまり元請も出来る体制を作ってこそ、木材を売る道も開けるということです。現実は厳しいですが、ムクの床材や羽目板材の取扱量は少しずつですが増えています。先日訪れた温泉地の脱衣の床には桐のフローリングが使われていました。足を乗せた時の暖かさを身体が覚えています。新建材にはない深い味です。これを伝えるのが材木屋の仕事です。今年は暮れますが、来年は「木材を売る」に重点をおいてみたいと思います。鬼が笑いますか。

 ともあれ、売る努力をしないと売れない所に来ています。


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