２、月報委員の所見（２００１年８月）

　７月から８月にかけての景況はますます悪く先は見えない。いわゆる秋需も期待できそうに無い。売れていく商品が限定されている上に量が少なくなってきている。いわゆる構造材や造作材の売れ行きが落ちて、下地材だけの販売となっているのだから、売上が伸びない。ここ４，５年続いている状況がより一層悪化していると思う。

　このような状況下において本業をおし進めるためには住宅との接点を深める必要があろう。建設業自体に乗り出さないまでも、大工や工務店との協力関係を作り出す試みは必要だと思っている。例えば、インターネットで「材木屋」のホームページを覗いてみると、自社のHPに大工・工務店を紹介するコーナーを設ける所が増えてきている。HPは自社のPRだけでなく、周辺業者とのネットワーク化も考慮されつつある。

　ところで、中野区の商店街連合会ではこの１０月からHPを開設するとのことである。ここでは生活に役立つ区内の地域情報を掲載するほか、会員すべての店舗情報を１店舗ごとのホームページとして掲載する予定と聞いている。先日私のところにもHP用の写真をとりに来た。この商店街には毎月会費を支払っているので、今回の企画に関しては無料である。中野区には商店数が約３７００店舗あるので、中野区だけを考えても色々な人との出会いや拡がりが期待できそうである。少しでも商店街を活気のあるものにしていこうとする試みは嬉しい。