18、今月の市場(2004年6月15日)
近所の商店街ではシャッターが下ろされ、テナント募集の看板が目立つようになりました。古い木造のアパートや中古マンションも家賃を下げて入居者募集をしています。かたや新築のマンション建築建設は衰えを知りません。そんなに作ると供給過剰になると思いますが、近所の空き地や駐車場はボーリングを始めています。
そんな中、値上げの季節がやってきました。木材、合板、石膏ボード、断熱材など普段売れている製品が一挙に値上げです。お客さんには7月にはいると何もかも値上げだと思っていて下さい、見積もりも今ならいくらだけど夏の仕事は一割アップですよと話しています。どれくらい言い値が通るでしょうか。
さて、仕事の方はというと前もって予定できる仕事が少なくなり、その日暮らしになりつつあります。まとまった見積もりは流れることが多く、来る仕事は車をとめて置けない交差点の角のビルの5階だとか、エレベーターから一番遠い部屋など、なかなか厳しいものがあります。
ところで組合の売上げ状況を「WOODS」から試算すると市売りが34%、直営センター(木材)約25%、直営センター(プレカット)約8%、直営センター(建材)約33%、くらいになると思います。今私のところで木材と建材の売上げ比率を出してみると木材が3割で、建材が7割ぐらいです。
木材の売上げを伸ばすには苦労が必要ですが、建材類を伸ばす余地はかなりありそうです。そこで建材課を鍛える必要が出てきます。現在の組合の建材課においては事務所の大きさ、倉庫の広さ、単価や配送の点で難点も多く、それ以外でも問題を抱えています。組合員の分布も南北に広がっており、池袋1ヶ所でまかなうのも大変です。そうなるともう一つ拠点を設けるというのも「手」かもしれません。市売問屋が直営センターとの競争の中で健闘しているのを見るとそんな気がしてきます。
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