17、今月の市場(2004年4月24日)
先日、「新東京モック」の研修会で千葉のホームセンターに行って来ました。2時間ほどの見学でしたが、感じたことを書いておきます。
木材や建材類に関していえば、例えば私の所で通常使うもの、良く売れるものは大抵ここで揃います。ホームセンターの戦略がプロの業者向けに傾いているのを感じます。防腐土台に始まり、梁、桁、柱、間柱、タルキ、根太、床下地、床材、ボードにベニヤ等々。樹種は杉や栂が基本ですが、大工が仕入れに行く気持ちがわかります。安いです。法人用のカードも発行していて、決済は翌月と書かれていました。掛売りに対応するようになるとこの流れはますます大きくなるでしょう。我々も安く仕入が出来ないと後手を引きそうです。
それでもここで取り扱っていないものもかなりあります。先ずは国産の桧材。値段の関係か在庫が全くありませんでした。次に現在不足がちな米栂の45×90ミリ材や45×105材。これは見当たりませんでした。もっとも2×4材が大量にあるのでそれで代用するのかもしれませんが。後は国産材の壁材や床材なども少ないと思いました。
逆に感心したのは、杉の板割材。長さが4mあって、しかも加工してありました。使う立場にたった商品だと感じてきました。
こういうところと競争しないで生きてゆくのも大事ですが、対等になれる努力も必要です。同等品でどれくらい値段が違うのかを調べていますが、
- 杉特一等材 3000×105×105 1本1390円(税別)
- 栂防腐土台 4000×105×105 1丁2090円
- 吉野ジプトン 坪940円
- グラスウール50ミリ厚 1本=10坪入り 3950円
などは組合の価格表と開きが大きいと思います。
4月から価格が上がったものも多く、材木屋の商いが低調のため、利益率も確保したいところですが、世の中の先端の動きも頭に置く必要があると思います。
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