11、今月の市場(2003年2月)
昨年までの売上を大きく下回り、きびしい状況になっている。大工・工務店に仕事がなく、従来のお客さんへ依存することは出来なくなった。元来、大工は一人ふたりで仕事をすれば利益を出しうるものであり、一つの仕事に大勢で臨んでも手間がかかるばかりである。だから工務店は余り大きくならず、その代わり個人に売れば回収は安心できたのである。だがそこにはもう仕事がない。
今我が社で売上があるのは、内装関係の仕事をしているものや不動産屋から仕事をもらっているものぐらいである。売れるものは限られてきた。
下小屋で加工することも少なく、騒音も出ず、ゴミも少なくなっているが、売上もない。必然的に在庫も少なくし、注文を受けてから取り寄せるものが増えた。それも余分には仕入できなくなった。これで商売として成り立つのであろうか。
こんなことを書いていたら仕事が決まりだした。だが、難点がある。支払についてである。完成時払いや一ヶ月以上待ち、などと初めから条件がついており、仕事はありがたいが全部来ると支払が大変。木材や新建材くらいまでならいいかな、などと仕事が来たら今度は腰が引けた。
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