9、剥いでもらった(2003年11月22日)
自宅つくりの進行状況は、30X60の間柱を建てはじめ、間仕切りを先行させて配管を先にしていただいています。建てこみと同時に水道屋、ガス屋、電気屋さんが入り、基本的な所が終了して、いよいよ床を作りはじめます。
その前に窓枠の取り付けです。タモ材を加工していただいています。窓が南側に4箇所を始め11ヶ所。それぞれのサッシは好きな方向を向いて付いています。傾いているものあり、倒れているものあり、壁が出っ張っているので枠が大きくなるものありで「枠材の大きさが一様ではありません。」
私が窓枠の材料を調達したのですが、奥行きが60ミリから65ミリあれば全部収まると思って頼んだのですが、いざ使う段になって枠巾が足りない所が5箇所ほど出てしまいました。そこでまたクボデラ(有)からタモ材を仕入れてきたのです。
少し材料が余分になってしまいました。
所が大工の篠原さんは、「枠巾の足りないところは剥いで使う」といってくれて共木を剥いでボンドをつけ、播金で占めて幅広材に作り変えてくれました。
自家製の集成材といったところでしょうか。
このように昔の大工さんは面倒見が良かったですね。
木材は1本1本個性があり、曲がるものや反るもの、ねじれるものなど一様ではありません。それを人間の手で「建築用材」に作り変えて行くのですから、大工の技の奥行きは深いものがあります。
私もここ何年も楽な仕事ばかりしていたので、忘れかけていたものを今思い出しているところです。

間仕切りです。

剥いで頂いたタモ材
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