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有限会社 大喜
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Update 2006年2月9日
Ver.5.6.1
 
 
自宅つくりのファイル
 

3、今回の住まいの特徴(2004年2月5日)

【計画の段階】
 今回の住まいは老後を視野に入れた50代の夫婦がどんな住まいに住みたいかを考えて作り始めました。先ず、数十年ここに住むつもりで計画を始めています。そのためできるだけ段差をつけず、フラットに作ること。第二に不要と思った設備はつけない事。具体的には床暖房はしない。第三に自然素材を多用したい。第四にそれとはやや矛盾するが、普段自分が販売しているメーカーの製品がどれくらいの水準にあるのかを確かめたかった。例えば建具材は松下電工の一番安いシリーズである「WX」というレベルのものを用いたが、これがどれくらいの年月に耐えられるものなのか身をもって体験したかった。

【間取り】
 65平米の大きさの建物に70平米の建物は入らない。65平米にふさわしい大きさは自ずからある。お風呂、トイレ、洗面所にキッチン。それに寝室とリビング。マンションリフォームは何をあるいはどこを優先順位として作るのかを決めていかないと計画倒れになる可能性が大きい。私たちの場合、寝室とトイレが離れていない事。キッチンからリビングが見えることが第一だった。

【工事の実際】
 今回は篠原工務店様に解体から施工までお願いした。「常用手間」というかかった日数で手間賃を払うというやり方である。これの良い点は無駄な経費が掛からない事である。これが出来たのは篠原工務店の社長自身が大工だからである。だから、大工さんが施工しながら、「ここはこうした方がいいのでは」とか提案してくれるし、私たちも初めの図面から見るとかなり変更している。後から変更した所は建具のドアの巾を大きくしたり、壁の中に埋め込みの収納を増やしたことである。逆にクローゼットはシンプルに棚板だけに抑えた。大工さんの提案もあってデットスペースを最小限に出来たと思っている。このように施主が毎日現場に通い、進行状況を見ながら工事をする人と話し合って作り上げられたのが私たちにとって満足感のある住まいに仕上がった理由だと思う。

 大工さんは職方に信頼されている人だと仕事がスムースに進む。「何時までに仕上げてください」とか「明日来てください」と大工さんが号令を掛ければ、そのとおりに動くし、人を手配するのは上手です。

【完成して思うこと】
 住まいつくりは一生に一度あるかないかの大仕事です。自分たちで自宅を作ってみてそれを一番感じています。気を抜かないで仕事に気持ちをこめる事が大事だと思います。大きな音を出して怒られたこともあります。電源を切ってしまい一時停電も経験しました。幸い、前の家から電源を借りる事も出来、無事停電も乗り切れました。胃の痛くなるような思いを経験したので、これからに活かすことができると思います。

【住んでみて】
 住み心地は良いです。杉の香りがかすかに漂っていて、温かみもあるし、足の裏は適度に刺激を受け、壁を手で触るとすべすべ感が気持ちよいです。

【いま少しこうすれば】
 反省点もあります。もう少し考えればよかったと思うのはコンセントの位置です。「スイッチはいま少し下げ、コンセントはいま少し上げれば良かった」と思っています。自分を基準にしてもコンセントは床から50から60センチくらいの所のほうが年を取ってから着脱が楽なのでは、と思います。本では読んでいたのですが、実際になると忘れてしまう事がかなりあります。

 仕事は流れ作業なので、それを滞らせると高いものになります。施主の方がイエスノーをはっきりさせ、どんどん決めていかないと住まいは完成しません。見えなくなってしまうところは「後から直す事が大仕事になる」ので隠れてしまうところに気を使ってください。

【5年経ったら】
 今回の住まいが5年経ったら、そんな風に変化しているのか、楽しみです。壁に釘を打ちつけても良い家。塗装を最小限に抑えた家。後からベンチを付け加えたり、少しずつ自分達好みになっていきます。先ずは初めの一年間を経験したいと思っています。


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