15、住み心地は快適(2004年2月2日)
引越しから一週間がたち、片付けもほぼ終了しています。私たちにとっても私にとっても初めての住まいです。50代半ばにして初めて住まいを持ちました。感激はひとしおです。部屋に入ると杉の香りが仄かにして空気が柔らかく「森の中に住んでいるようです」。
「都市の中にもう一つの森林を」という有馬孝禮先生の提言を肌で感じています。もともと「シンプルに作りたい」「余計な設備もいらない」と始めた住まいつくりでしたが、杉の床材は暖かく。目でも温かみが感じられ、これなら床暖房は要らないと思います。寒がりの私があまり寒さを感じない住まいになりました。
今回、いろいろな人々に力によってすばらしい住まいが作られましたが、私なりに気に入った所をいくつか挙げておきたいと思います。
先ずはやはり「木」でしょう。寝室に使った杉板材は厚みが30ミリあり、表面の木目を見ていても木の持つ深みが感じられます。又、コンクリートの梁をタモの集成材で覆った所も木が見えて落ち着いた感じに仕上がっています。
次はリビングの壁です。珪藻土(富士川建材製)は表面が平で左官屋さんの腕が試されました。栗田工業(有)の武田さんによれば「押さえが利かない」と言っていましたが、仕上がりは見事です。
続いては電化された商品群です。人感センサー付きの玄関照明やトイレット。自動お湯はりのお風呂に、IH調理器。便利になったと思いますし、それを今は享受しています。電化された生活を送るようになると昔の生活には戻れないでしょう。
ともあれ、先端のものと昔からのものがマッチして落ち着ける住まいになりました。 |