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愛縁奇縁
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愛縁奇縁
作家で作詞家の杉本浩平さんの区集です。最新作でもあります。横浜生まれの彼とは京都で出会いました。作家になり、数10年を経て再会したのは還暦前でした。その後作詞家としてデビューし、また今回初の句集を出しました。
「高校の渡り廊下よ若葉萌ゆ」 高校時代
「さくらさくらつばきれんぎょうすみれ草」 いちめんなのはなを書いた頃かな。
「秋暮色たとえばそれは桂川」
「人の世の何かを照らす花火かな」
「京都駅5番乗り場の冬びより」 この辺りは京都時代。
そして 「ともかくも夜桜を見に行かへんか」 「このひとと蛍見たさに二軒茶屋」 「いくつでも恋は初恋曼殊沙華」 「君とゆく名残りの紅葉燃ゆ路を」 「山の秋この世に二人と知る刻も」 「この人と座れば春のまん中に」
今が幸せなのが、よく伝わってくる。

2023/11/13(月)
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