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暖かい
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暖かい
世の中桜満開です。哲学堂公園の人出も好調です。暖かいです。
 さて、 我が家の床には杉の木が使われています。それは家内が床暖房はいらないといったことから始まりました。床暖房を設置するとしたら、その上に張る木材は、杉材にこだわらずに選んだと思いますが、付けないとなると暖かい木として杉や桐など柔らかな木材を選んだことだと思います。
そこから住まいつくりは始まりました。床に杉の木を使うとしたら、床は杉で統一しようと思いました。そうなると壁の一部も杉でよいかと思いました。それで巾木も杉になりました。
その一方私の気持ちとしてはどこかに桧材を使いたいという考えが残っていました。そこで考えたのは玄関床と壁に桧材を用いようというものでした。しかし床はドアを開けた時に色の違いや質感の違いが出てしまいます。考え抜いた挙句に桧材はあきらめました。その反面、脱衣室の床には水に強いものを使おうとしました。チーク材を使ったのですが、結果は良かったと思います。
さらにクローゼットの床にはわが社に材料として残っていた国産ヒバ材を用いました。塗装をしなかったので17年を経た今でも青森ヒバの香りはあります。
杉の床は暖かいです。桧やヒバの床はヒヤッとします。それでも新建材の冷たさではありません。
どこかに桧材を使いたいという自分の要求は、昨年夏(2020年)にベランダの防水工事を終えた後に、ヒノキの簀の子を作って並べました。部屋から続き間のようになりました。本当は無塗装で行きたかったのですが、外部ということもあり、キシラモンの無色を塗りました。10年くらいは持つでしょうか。

物の命に永遠を求めるのもいいですが、限りある命だと思い、時間を限定して使うのもいいかと、最近思っています。自分の好みで作ったものは、他人の好みではないので、時が変わればすぐに壊されてしまいます。その移り変わりを70年の間、見てきました。
後の人の好きなように行っていただくのが良いかと思います。こちらとしては、こういう良いものがあるよと、伝えていきたいと思います。
2021/03/24(水)
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