[
渡哲也逝く
]
|
渡哲也逝く
大学生の時や卒業してから見ていた映画俳優の渡哲也さんが去る8月10日に亡くなりました。78歳でした。かなり長い闘病生活を送られていたので、やせ細っていたのだと思います。
さて私が知っているのは、50年以上も前の若き日の姿です。京都一乗寺にあった映画館「京一会館」で見た初めての映画の一つが渡哲也「無頼 人斬り五郎」でした。この時期はやくざ映画全盛でそういう役どころばかりだったのはかわいそうでしたが、迫力という意味では、勝新太郎や高倉健に負けていないと思っています。
そこで出会い、「東京流れ者」や大幹部シリーズなど京都から東京の戻って来てからも映画館通いは続いていたので、映画を通じてもファンです。テレビはあまり見ていません。「浮浪雲」や「大都会」「西部警察」なども見てはいますが、初めに見た数本の映画に魅了されています。
あれから50年の時を経て、感動を与えていただいた方々が次々といなくなっていくのはさみしいものです。今回の訃報をうけて、何か書く気が起こらなかったのですが、とりあえず、爪痕だけでもと思い、書いてみました。「長崎ぶらぶら節」や今春に見た「レイジーブルース」もいいですが、私には「流れ者には女はいらねー」「俺の射程距離は100mだ」と言った「東京流れ者」や「俺が死んだら幸せな恋をしとくれ頼んだぜ」とうたった「純愛のブルース」を超えるものはなさそうです。
ご冥福をお祈りいたします。
2020/08/16(日)
|
|