今月も18日は、月報委員会があり、新東京木材の本部行きでした。前の日にも10月に行うイベントの会議がありましたので、二日続けてになりました。
さて、今月の委員会は趣向を変えて第一部が価格評定、第二部が細田木材工業の社長である細田安治さんの講演。第三部が納涼会という構成でした。
通常の価格の評定を終えると細田の社長のお話です。昨年の7月の15日から20日までロシアの工場を視察に行かれた時のことを、数多くの写真を映しながら話されました。ウラジオストック、イルクーツク、サントペテルブルグ、そしてモスクワを回ってきたのですが、ウラジオストックの飛行場は、日本の昭和30年代みたい。サントペテルブルグとモスクワはヨーロッパ世界ですね。一番気に入った写真は、イルクーツクにある「バイカル湖」でした。冬でも凍らない、真水の湖。神秘的な一枚に見えました。本題とはずれますが、一度入ってみたいですね。
ところでイルクーツクの北方には、「TMバイカル」という工場があります。日本向けには、赤松を30x40ないし、24x48に製材しています。立地条件としては、アンガラ川がすぐそばを流れており、又鉄道の支線もありますので、輸送の条件が揃っています。さらに安い労働力が豊富ということです。この町には、このバイカルの工場とお湯を沸かして各家々に送っているボイラー工場しかないとのことです。以前は川の流域まで森林でしたが、伐採したために小高い丘が続いています。原木はかなり奥まで行って集めてくるようですが、200年くらいで枯渇するといわれています。そのため植林を始めているということです。
また、ここの工場の生産性が大変高いことを紹介してくれました。製品で月に2万立米。月に20日の稼動で、一日1万立米。従業員が200人ですから、一人あたりの生産量は、一日5立米。日本で一番生産性の良い中国木材で月に25立米、ということですからこの工場は凄いところです。
さて、そのような話をされましたが、「ロシア人は普段着で仕事をしている。」「タルキの仕分けは女性二人一組で手作業。」などに始まり、「飛行機のトイレは水が出ないし、飛行機に冷房は無い」などが私の頭に残りました。ロシアは若くないと行くのが辛いかもしれません。
その後、舷燈社の柏田さんの手料理を肴に納涼会。大いに盛り上がり、ラストは歌舞伎町の「カサブランカ」でした。
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