2月18日には夜のテニスを休んで新東京木材の月報委員会に参加してきました。今月は、通常の委員会を開き、価格の評定です。
12月の時点で木材価格表の全体の単価を見直すことになり、この日、その結論を委員の皆さんで決めてきました。これについては、4月くらいに組合員の皆様に郵送されると思います。
これに先立ち私は個人的に、価格について勉強をはじめています。木材や建材の小売価格についての一覧表を作ろうと思っています。このため、山の手地域だけでなく、都内くらいを視野に入れてひとつの単価表を作ろうと思っています。完成したら皆さんにもみていただきたいと思っています。先日、そのこともあって、東京材木商組合のHPにアクセスし、「材商」さんではどんな方法をとっているのか、聞いてみました。
「材商」さんの単価表と新東京の単価表を比べると、木材では、杉の桁角、杉の柱材、防腐土台、集成の管柱などが新東京のほうが高く、またベニヤ類も新東京の単価の方が少し高めに設定されています。ベニヤ類などは、新東京と材商が共同で仕入れることが出来れば、私ども組合員にも、よりメリットが出るのではと思っています。
またその委員会のときに配られた、新東京の月報「WOODS」には、興味深い記事が載っていました。
それはTOKYO木材ネットワークの方々による「座談会」です。先月の600号記念に座談会の前半が載り、今回はその後半部分が載っています。題名は「これからの組合の役割」です。
そこに出ている10名ほどの若い方々は、東京木材相互市場、丸宇木材市売、東京新宿木材市場、木場木材センター、東京材木商組合、新東京木材のそれぞれ「若手会」の代表的な位置にいる方々です。TOKYO木材ネットワークに参加している人たちは、木が好きであり、住宅に木材を多用していただきたいと考えている方々です。そのために今までとは違ったやり方をとり始めています。
例えば、「下草刈り」を一般ユーザーと共に行ったり、木材の市場を開放して木材祭りや餅つきなど催し物を開いたりしています。
彼らは個人的にも、設計士であったり、建築に手を出すなど、自らの特色を生かしながら、自らの可能性を試そうとしている点で優れています。
市場や組合が小さくなっていく中で、若い人たちの垣根が取れていくと、新たな現実的可能性が見えてきそうです。
その中の話を総合すると、東京都の材木屋がひとつの組織に結合された方が業界の活性化に繋がるのではないか、ということ。(=人のつながりが増える。仕入や保険でのメリットが増える。オリジナルな商品の開発が可能。)
今ひつとはエンドユーザーに接近して木材のPRを如何にしていくか。(=上記と関係してきますが、施主や設計士の方との接点を深める他、木の使い方や木を多用した住宅の例示など、やるべきことはたくさんあるように思えます。)
さらに付け加えれば、それらを補足するものとしてインターネットなり、情報力の活用が必要ではないか、といったところです。
実際、株式会社組織のところはプレカット工場を持っているし、コンピュータを活用した「システム」(市場や小売店とエンドユーザーを繋ぐ)を持っています。使いこなせているとはいえませんが、新たな事業に乗り出していく姿勢は大切でしょう。
ともあれ材木屋が窓口となって工務店を紹介する、自らが請け負う、あるいは住まい作りの相談に乗るくらいは私にも出来ると思っています。
大きな収穫のあった一日でした。
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