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有限会社 大喜
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Update 2006年2月9日
Ver.5.6.1
 
 
月報委員会3(2001年10月20日)
 

 10月18日には、新東京木材の月報委員会へ行きました。

 今回は、木材の小売価格についての見直しが主な議題です。木材を構造材、下地材、造作材と大まかに分けて値段の動きを見ます。

 構造材は住宅の骨組みですが、東京で建てられる新築住宅の7割は「プレカット工場」を経由するものだといわれ、木材市場経由のものは量的にはけなくなった事がはっきりしてきました。その関係で単価も、構造材は店売り価格と「プレカット価格」の二重価格になりつつあります。また樹種から行くと輸入の米栂材――杉材――国内挽きの栂材――桧という風に単価が上がってきます。しかし数年前に比べてかなり下がっているのが特徴です。

 また、造作材についても「枠付きのドア」が中心をなし、木を見える所に使い、木を削って取り付けるといった作業も少なくなってきました。そのためあまり売れませんが、希少価値ということもあり、値段は据え置かれたままです。(ただ、壁に杉板を貼ることは増えつつあります。)

 今、市場での荷動きは下地材が中心となります。単価の変化はあまりありませんが、サイズや樹種あるいは産地には動きがあります。「乾燥、精度、強度」が問われ、そこをクリアーできないものはシェアが減りつつあります。例えば杉材がこれに相当します。杉は軟らかく、加工性に優れていますが、乾燥材が少なく、乾燥すれば縮みますし、力もそんなにありません。触って暖かく目にも優しい素材ですが、今風の共通一次試験では不合格になりがちです。人間で言えば「人間は良いが勉強ができない」といったところでしょうか。

 それに代わって「カナダツガ」や「ヨーロッパ材」に元気があります。強度、精度、乾燥とどれをとっても平均点を超えます。そこには輸出国の力の入れようを感じています。それらに問題点があるとすれば、日本の梅雨にどれくらい耐えられるかぐらいです。

 私も頭の中では、日本の木を使っていきたいのですが、現実には外材の方が優れた面を持ち合わせています。わが社の中で外材と国産材の売上の割合は8対2で外材が多く、また木材そのものの売上は3割を切り、建材や住宅機器の売上が半分以上あります。これも時代の流れでしょうか、材木屋より住宅機器販売業といった方が実態を反映しているかもしれません。

 話がそれましたが、木材に関しては、構造材がやや下がりその他は据え置きといったところでしょうか。木材は厳しい状況です。私たちとしてはもっと木材を使っていただけるように「木の持つ良さ」をPRしていかねばなりません。


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