ウッドライク・マツムラの社長である松村茂さんと初めてお会いしたのは、新東京木材商業協同組合の中に「コンピュータソフトウエア開発委員会」がつくられて、その委員の一員として初会合でした。当時の理事長は木村恵一氏。パソコンが一般的になることを見越して、材木屋の業界にもそれにふさわしいソフトを開発し、広めて欲しいとの希望から5人ほど委員が集められました。
当時それはもう十年近く前ですが、パソコンをお店に導入して実際に使っているところは少なく、使っておられる所の代表の一人として松村さんは参加していました。
その委員会では初年度に「CADシステム」を導入することを検討し、3年目からはパソコン通信にチャレンジ。その後も組合のホームページつくりやその更新にかかわっています。
松村さんと親しくさせていただくきっかけは、私が処女作「ここを跳べ」を出版しようとしたときに、挿画をお願いした時からです。「こんな感じで」というイメージを松村さんに話し、それでいくつか作っていただきました。1995年のことです。
急なお願いだったのに引き受けてくださりました。また出来のよさにびっくり。松村氏の人柄(見て安心、話して和むという)を良くあらわしていました。さらに驚いたのは、下絵が何枚もあること。同じ題材で少しずつ違うものをいくつも作られていたことです。一つの絵を書くにしてもたくさんの下書きのあることを思い知らされました。おかげで気に入った挿画を載せることが出来ました。
その後もいち早くホームページを立ち上げ、現在に至っています。ホームページでは、市販のベニヤや版画用のベニヤの種類や値段も出ていますし、これから版画をはじめる人のために役立つこともたくさん載せてあります。商品カタログも製作しておりますので、それ和を参考にして下さい。
以前、お店を訪れた際、版画の材料の在庫を見せていただきました。在庫の量と種類の多さに驚きました。そして松村さんが心から版画好きということがわかりました。全国からあるいはアメリカなどからも引き合いがあるのが頷けます。これからも色々な版画を紹介して下さい。勿論松村さん自身のものもその中に入ります。
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