霧笛が俺を呼んでいる |
|||
夜霧につつまれた横浜港。航海士杉敬一(赤木)は、自分の船が故障で出発延期になったので親友の浜崎(葉山良二)を久しぶりに尋ねたが、愛人の美也子(芦川いずみ)は、彼は海に飛び込み自殺したと教えてくれた。入院している妹のゆき子(吉永小百合)は、自殺するはずはないという。浜崎を追及していた森本刑事(西村晃)は、浜崎が悪質なヤクの売人であったことを教えてくれた。やがて敬一は浜崎が、生存していることを突き止めた。当局の目をごまかすために浜崎は巧妙な芝居をうったのだ。
敬一は、浜崎の妹を連れて浜崎を説得したが、麻薬の魔力に取り付かれた浜崎は応じなかった。数日後、森本刑事に捕らえられた浜崎は、発覚を恐れた暴力団の殺し屋に待ち伏せを受け、、敬一と美也子の前で、絶命した。翌日、出港した船のデッキで、敬一は去り行く港をいつまでも見つめていた。 |
|||
|
|||
|
|||