海の情事に賭けろ

 剛一(赤木)は新聞記者志望の大学生。ふるさとから東京へ帰る船上で何者かに襲われ、海へ落ちた。助けてくれたのは貿易会社の社長の娘、蘭子(中原早苗)だった。蘭子は一目見るなり、たくましい剛一にひかれた。一方、東京のやくざの幹部加藤勇二殺さる、という見出しで剛一の顔写真が新聞に出た。勇二が堅気になろうとしたもつれという。剛一は東京に戻ると恋人(笹森礼子)の兄の社会部記者殿村に応援を頼んだ。勇二は故郷の母の口から双生児の兄弟がいたことを知らされ呆然とした。貧しさゆえにぐれた勇二は弟だという。

 苦心の末、兄弟の初対面をした剛一は、蘭子の父(三島雅夫)が密輸事件の黒幕であることを知らされた。殿村を連れた剛一は蘭子の父に自首をすすめたが、逆に拳銃で狙われ、身代わりになってくれたのは剛一に初めての愛を抱いた蘭子だった。

 「恋の定めと 恋に泣いて いつかいつか いつか燃えてる 俺の命」という主題歌は好きです。