幌馬車は行く

 澄み渡った空の下にどこまでも続いている高原。その稜線を幌馬車が進んで行く。日本列島を南は九州から北は北海道の果てまで、ミツバチとともに季節の花を追い、蜜を求めて旅を続ける移動養蜂隊である。隊長の山善(芦田伸介)は孫娘十美(笹森礼子)を駅まで迎えに行った帰り、見知らぬひとりの青年を助けた。青年は野上雄介(赤木)。列車強盗を働いて逃走中のギャング団の一味で、雄介は重傷を負っていた。意識の回復した雄介は養蜂隊の人たちと一緒に生活しているうちに心を洗われるように感じていた。折も折、ギャング団の一味があわられた。雄介はギャング団との板ばさみに悩んだが、、遂には善意の人たちをうあらぎることは出来なかった。ボスの児島はじめその一味は、正義に目覚めた雄介の拳銃の前に倒れた。

 「走れ 急げ 幌馬車は行く 砂塵を上げて 走れ

 「南の峠を越え、 はるばる北国へ ・・・」という主題歌もいい。