紅の拳銃 |
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かつて射撃の名手であった石岡(垂水悟郎)は戦争で右腕を失い、今は殺し屋仲介業をやっている。石岡は天才的素質を持った中田(赤木)という男を見出し、自宅で一人前の殺し屋に育てた。石岡には目の不自由な妹(笹森礼子)がいたが彼女は事情も知らずに中田を愛し始めた。一方中田はボスの小寺から女の殺しを依頼された。その女千加子(白木マリ)は神戸の大ボス陳万品(小沢昭一)の情婦だった。麻薬ルートを知ったために陳が殺人を頼んだのだった。
赤木が殺し屋修行する前半の張り詰めた雰囲気と後半の「どんでん返し=(赤木は殺し屋ではなかった)」の落差が楽しめる。 陳万品のいまひとりの情婦に吉行和子、謎の中国人に藤村有弘を配し、明るく仕上がった作品。中田が石岡と知り合う場面での赤木のけだるい表情はこの時代を結果的に表現している。 |
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